ブログ

韓国ミュージカル

『新興武官学校』見ました

もう3月に観たのに今頃になってしまいましたが、

自分の備忘録として書き残しておきます。

『新興武官学校』をこの3月にようやく見ました。

軍隊のミュージカルだというから

どんなものなんだろう~と思って見たところ

こんな表現もどうかと思いますが、

すごくしっかりとちゃんとしたミュージカルでした。

 

というのもプロデュース自体は軍だけど、

制作はちゃんとミュージカル製作の専門会社

「ショーノート」に任せて作っているんですね。

ちなみに「ショーノート」はこれまでに

『マディソン郡の橋』『ヘドウィグ』

『壁抜け男』などなど制作しています。

 

制作陣は『ママ・ドントクライ』『最終陳述』『海賊』

の台本・作曲ペアが担当で

演出は『カルメン』や『もしかしてハッピーエンド』

の方でした。

振り付けが『キング・アーサー』『イン・ザ・ハイツ』

『HOPE』をやっている方という

バリバリミュージカルの制作陣によって作られているわけです。

決して軍にいるおじさま将校たちが

頭を悩ませながら作っていたわけではないのですね。

←どうしてもそんな印象が(^-^;
そんなわけないのに…(爆)

 

作品について簡単に説明しますと、

『新興武官学校』は2018年9月に初演。

そこから4カ月にわたって全国ツアー公演を行って

12都市、65回公演で合計5万2千人以上の観客

(国軍将兵1万2千人を含む)が観覧したそうです。

それがこのたび、

3.1独立運動、大韓民国臨時政府樹立100周年記念公演

と銘打ったアンコール公演がソウルで行われました。

 

これまで軍が制作したミュージカル

『マイン』『生命の航海』や『ザ・プロミス』などの

歴代作品の中でも、

最多地域と最多回数の上演記録を達成したそうです。

 

このテーマ自体も元将兵を対象にテーマ公募を行って、

寄せられた300篇あまりの中から、

これまで適切に知られていなかった

「新興武官学校」について取り上げることにしたのだとか。

 

「新興武官学校」は1911年6月に満州に設立された

抗日独立闘争の基地で、

1920年に廃校となるまで3500人の卒業生を輩出し、

卒業生は抗日闘争の主役として活躍したそうです。

 

このミュージカルは、

その「新興武官学校」を背景に、

激変する時代を生きた人々の

独立のための熾烈な人生を取り上げた作品で、

奪われた国を取り戻すため

日本に抵抗してすべてを捧げた平凡な青年たちの姿が

描かれているので、

これも、先にブログに書いた『英雄』と並んで

日本人としては

ちょっと見に行くのが躊躇される作品だったんですよね。

 

 

でもなかなかの華やかなキャストなので

やはり見ておこうかなと思って行きました。

ちなみに、このキャストたちも

知名度がある俳優を選抜して演じてもらったわけではなく、

陸軍本部配下にあるすべての軍部隊に正式に文書を通達して

公開オーディションを進行した結果だそうです。

軍内部でもオーディションするんですね!

 

私が見た日のキャストはこちらです。

チ・チャンウク
チョグォン
オンユ

優等生でロマンチストな文学青年のチ・チャンウク

孤児出身の奴婢で天真爛漫なチョグォン

独立運動を積極的に導いていく教官役でストイックでクールなオンユ

 

この主要な3人の男優に

男装してラッパ吹きとして活躍する少女

馬賊団に育てられた少女が加わっていきます。

 

 

1幕序盤は緊迫感のある場面から始まりますが、

学校生活が始まると、

学生寮を舞台にした青春ドラマ~的な雰囲気になって

それぞれの事情が紹介されたり

それぞれの個性を発揮しながら

笑いもある明るいトーンで

友情を育むさまが描かれて行きます。

 

でも2幕には、

やはり独立を勝ち取るために

新興武官学校に入っている学生たちだけに

若い命を散らしていくことになるわけです。

可能性も未来もある、きらめく青春が描かれたあとだけに

よけいに、この亡くなり方が胸が痛いです。

が、この場面たちがどれも悲しいほどに

美しく描かれていて、

それも切なさに拍車をかけていました。

 

ところで、

チョグォンの天真爛漫な白痴的な青年役がぴったりで

まるで彼のための役のようだったので、

これをカン・ハヌルがどのように演じているのか

すごく興味が湧きました。

 

オンユが笑顔ひとつこぼさない

ストイックでクールな役どころ。

アクションダンスシーンがとってもカッコよかったです!

 

カーテンコールでは

オンユへの歓声がまずすごくて、

さすがアイドル! と感じましたが、

最後に登場したチ・チャンウクへの歓声が

それを上回るすごさで、

やはりドラマの主人公として顔を知らせている分、

幅広い層に人気があるのだなと実感しました。

 

軍隊ミュージカルのせいか、

客席にはいかつい男子率が高めでした(笑)。

 

チケットもぎりのところにも、

通常の劇場スタッフとは毛色の違う若い男の子が

一生懸命に声を出しながらやっていて

きっと入隊したばかりの新兵が

お手伝いでやらされているのかなと思っちゃいました。

 

この作品は現在は地方公演中です!

 

関連記事:ミュージカル『英雄』見ました!

 

2019年5月15日執筆