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韓国ミュージカル

ミュージカル『英雄』見ました!

大人気演目だけど日本人が見るにはちょっと抵抗がある作品

というのは韓国にはいくつかありまして、

そのうちの代表的な一つがこの『英雄』です。

 

伊藤博文を暗殺した安重根を描いているので

どうなのかな~?と思って

食わず嫌いでいたのですが、

でも今回は初演から10周年の記念公演でもあるし、

前から気にはなっていたので

このタイミングで見てみようかなと思って

4月に観てきました。

 

作品概要は、

安重根が伊藤博文を暗殺した1909年から100周年を記念して

2009年に制作されたミュージカルです。

安重根の最後の1年に焦点を当てて、

愛国に身を投じた志士としての姿と

運命の前に苦悩する人間的な姿とを表現していて、

韓国ミュージカル大賞を始めとする多くの賞に輝き、

創作舞台のチケット年間販売ランキングの1位を

達成したこともある、

作品性・興行性ともに高く評価されている作品です。

 

作曲は『砂時計』や『尹東柱―月を撃つ』のオ・サンジュン氏

脚本・作詞は『尹東柱―月を撃つ』のハン・アルム氏

が担当しています。

 

『英雄』といえば、

初演から安重根を一番多く演じているチョン・ソンファさんの

『英雄』がレジェンド舞台と言われていますが、

私はヤン・ジュンモさんの回を見ました。

1回しか鑑賞していないのでざっくりした感想になります!

世宗文化会館での公演ですが、あの広い場内がほぼいっぱい。

作品自体はもうバリバリの大劇場向き。

ド迫力のあるパンチの効いた歌の数々をまさに熱唱していく俳優たち。

でも一方で哀切な歌も多々あって、

何よりアクロバティックなアンサンブルのダンスが素晴らしく

もう一度見たいなあと思わせる作品でした。

 

とくに、日本警察と追われる韓国義士たちの

追跡場面を表現した激しい振り付けは見応えがありました!

ものすごい身体能力が問われそうだな~と感心しながら見ちゃいました。

というか、軍隊で実際にやってそうな訓練を模した

振り付けっぽいなあと(笑)。

でもこの振り付けの方は女性なんですね!

調べてみたら2012年と14年の『モーツァルト』とか

『マリー・アントワネット』とか担当してらっしゃいました。

 

そんなハードな部分もあれば、

「なみだ」という明成皇后に仕えていた侍女が

皇后の悲痛な最期を目にして

復讐のためにスパイになって伊藤博文に近づく任務を担うのですが、

この「なみだ」が儚く美しくて、

出番はそれほど多くないのですが役の比重が大きくて

とっても印象に残りました。

 

私は観る前に予習として安重根の生い立ちや生涯を調べましたが、

見に来ていた韓国の人たちも

休憩時間にネット(wiki)で調べてる人がけっこういました。

暗殺した人といういわゆる象徴としては有名だけど、

どんなことをやっていて、

どんな思想の持ち主だったかは

そこまでよく知られていないのかもなと思ったりして。

作品自体からは心配したほど

プロパガンダ色はそこまで感じられなかったけど

それは単に私がセリフや歌詞が全部わかっていないだけかも(苦笑)

ま、日本人はそのくらいバフッと見るのがちょうどいいのかもですね。

 

 

 

2019年5月4日執筆