2012年の初演からの10周年記念公演です。
10年のあいだに5回上演されたわけですが、
初演から5演ずっと見ることができて幸せでした。
この演出バージョンは今回で最後だそうなので、
見納めという感慨にも浸りながら
観に行きました。
初演からずっとエリザベート役を演じてきたオク・チュヒョン が
やっぱり素晴らしかったです。
1幕で、姑から自由を束縛される発言を散々されたあとで
夫である皇帝も自分の味方をしてくれない
という絶望感の中で歌い始める「私だけに」で、
泣きながら歌い上げて
自由に生きることを自分に誓うのですが、
その後の 2 幕で夫に裏切られたと絶望し、
そのへんからもうどんどん気持ちが冷めきって
心が 歪んでいくのを表すように
顔の表情を歪めていくのです。
私が特に好きなのは
精神病院で歌う「アムゴット(=何も)」。
色々戦ってきたけど
結局何も手に入れることができなかった、何も!
っていう、ものすごい絶望的な胸の内を
自嘲するかのように、 さらけ出す思いで
ほとばしるように歌うのがいつも絶品で、
歌のすごみがひときわ感じられるんですよね。
私はオク様のエリザベートの中で
一番胸打たれる場面です。
余談になりますが、
日本版はこのシーンが入る場所が違っていて
それがなんでなんだろうとずっと不思議に思っています。
ハンガリーでトートに勝利宣言して
「私が踊るとき」を歌ってから まだそんなに経ってないのに
この精神病院のシーンが出てくるので、
エリザベートが絶望するエピソードがろくにないのに
絶望しちゃっているのか?と。
その点、韓国版は夫の浮気のせいで梅毒になり、
裏切られてほとほと宮廷に愛想をつかしたあとで
病院の場面になるので
見ていてもエリザベートの絶望がひしひしと伝わります。
理由があるはずなので、それを知りたいな~と。
そして、あとはもうずっと
うつろな表情で
どうでもいいわっていう感じで
旅ばかりして世の中に無関心になっている感じ。
だから息子の皇太子に助けを求められても
「私ができることはないわ 」って、
突き放すでもなく、
もうどうでもいいって傍観してる感じがすごく伝わってきます。
本当に哀れみを感じてしまいます(泣)
初演からずっとエリザベートを演じてきて
そのたびに観るものをより大きく感動させてくれるので
オク・チュヒョン はやっぱり素晴らしいと
感動しながら観ていました。
そしてトート役について、
シン・ソンロク トートはこれまでの私の予想を覆してくれるので、
見ていて面白かったです!
加えてソンロクトートは一切踊らないのですね(爆)
でもひときわ背が高いし、
歩き方や立ち姿がしっかり偉そうなのでハマってました。
ただ独特なトートだなあと思っちゃいました。
というのも、こんなにニヤニヤするトートは初めてで(笑)。
エリザベートに「消えて」と言われて、
これまでのトートだと
むっとしたり、傷ついた表情をしたり、
きつい表情になったりというのが一般的な表現でしたが、
ソンロクさんは
「またそんなこと言っちゃって、
いやよいやよも好きなうち。分かってるよ。
俺はまた来るからな~」
という心の声が聞こえそうな感じの
余裕のニヤリ顔で去っていくのです。
え、そこ笑うんだ!?って思っちゃいました。
特にルドルフ相手の時は上から目線で
突き放し感が半端なくて、
そこがすごくかっこよかったです。
冷たい感じが容赦ないっていうか、痛ぶってる感じ。
そして時々唇に手を当ててから
その手を相手に伸ばして投げキスのようにそ~っと飛ばすんですよね。 ニヤリとしながら。これがまた色っぽかったです^^
ジュンスのトートは タラップへの現れ方やそこでの立ち姿がひときわ美しくて、
指先に至るまで、しっかりと人外のもの
という雰囲気を全身から漂わせてくれるので
インパクトが強いです。
個人的に宝塚的な幽玄なトートが好みなので
ジュンスの攻めぎみの獰猛な歌い方のトートは
私の好きなイメージとは異なるのですが、
カリスマ性と雰囲気づくりがさすがです。
色んなトートを見てきて 韓国版の斜めのタラップを
かっこよく歩いて降りるのは難しいんだなと感じるのですが、
そこはやはり初演から1番多く演じてるジュンスは
タラップの美しい降り方もさすがでした。
そうした細部にロマンが現れますからね!
パク・ウンテルキー二はキレッキレで
鋭いナイフのようなイメージ。
高音もシャープに伸びて会場中が大興奮‼
イ・ジフンの人間臭いルキーニもとっても好みで
芝居回しというか、お客転がしが上手。
カン・テウルルキーニは
野卑な感じがまさにルキーニっぽかったです。
【関連動画】
『エリザベート』観劇について語っている動画は以下です。
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2022年12月30日執筆