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『狂炎ソナタ』祭りが終わった…

© SHINs WAVE

あ~楽しい1週間でした!(^^)!

9/18日から26日まで12公演を

ソウルからナマ配信してくれた『狂炎ソナタ』

最初から

キャストの組み合わせを変えて見ていきながら

俳優たちの演技も

見る方の解釈もどんどん深まっていって、

終盤はもう熱演度もヒートアップしてすごかった~

という

この流れで見られる醍醐味が味わえたのが何よりでした。

これってやっぱり1回だけの配信だとこうはいかないので、

この感覚久々~という感じでした。

しかも9日間のあいだに集中して見られたことで

キャストや組み合わせの違いも記憶から薄れないうちに

味わうことができて

まさしく堪能したという感じです。

 

私はマルチアングル配信というものを試してみたかったので、

セット券を購入。

どうしてキャスト違いを楽しめるような

ミュージカルファン向けのセット券がないんだろう~

と思いましたが、

やはりそこはアイドルファン向けの企画なんだなと(^-^;

でもいいのです、アイドルファン向けでもないと

企画自体が実現しなかったであろうから

やってくれただけありがたいです。

なので、自分が一番見られそうなスケジュールを考えて

フイのセットを購入し、

そこにリョウクを2回、ジチョルさん1回を買い足して

さまざまに見てみました。

 

もう曲がいいし、

映像も、舞台上では距離のある二人の顔を

同時に画面上に出してくれたりして

痒いところに手が届くような見せ方でした。

見れば見るほど自分なりの鑑賞ポイントもつかめてくるので

お目当てのシーンを待ち構えて

このペアはどんなふうにそこを表現するのかなと

見比べする楽しさがありました。

© SHINs WAVE

私は2日目のジチョルさんスンヒョンさん、

イ・ソングンさんの回がマイ初日でしたが、

すっごく良かったです。

ジチョルさん、見た目が作曲家というより

ガタイのいいスポーツ選手っぽい雰囲気だから、

役に合うのかな? なんて、

少々失礼な先入観を持ちながら見たのですが、

素晴らしかったんですよね。

JとSのお互いへの切々たる心情が

ものすごく伝わって来て、

やはりお二人ともミュージカル俳優だけのことはあるなあと。

序盤に行った韓流オンラインサロンの感想大会でも

見た方たちはこのペアを絶賛していました。

しかし、やはり今回の配信はアイドルファン向けなので

ジチョルさんたちペアは日本向けには1回限りの配信でして、

アイドルたちのを見たあとでもう一度見てみたかったです。

 

© SHINs WAVE

 フイ&ジュチャンペアの

繊細な男子たちが醸し出す空気感も良かった~。

英国のノーブルな生徒たちが集まる

全寮制学校っぽい雰囲気が出てるというか。

竹宮恵子さんの「風と木の歌」チックというか。

フイの、ある思いに取りつかれてしまった人間の

イっちゃってる表情とか、

弱い心を必死に震い立たせて

悪魔的表情に変わる瞬間とかにゾクゾクしました!

鋭い眼差しのきれいな顔なので

思いつめるとよけいに恐ろしく見えるんですよね。

終盤40分くらいの、

狂気と哀切が入り混じる展開がすっごくよかったんですよね。

途中で J が S を想って歌い、

ラストに S が J を想って歌うこの対の感じが哀切でたまりません。

 

© SHINs WAVE

 

リョウク&フェスン ペアを見た感想は、

静謐で繊細なジュチャン Sに対して、

フェスンはKへの怒りに満ちていて、

より斜に構えた感じでした。

演技にもメリハリがあって

わかりやすく感情が伝わってきます。

ラストの表情が特にグッときます(泣)

リョウク  はさすがに完成されてる感があって芝居が細かい~。

© SHINs WAVE

リョウク& ジュチャンペアも良かった~。

リョウクのおどおど感、鬼気迫ってる感、

どんどん狂気走っていく感じがビシビシ伝わってきました。

Sの幻を感じるシーンがまた切ない(泣)

ジュチャンは全般に抑えた芝居なのですが、

最後ジュチャンもリョウクの表情を見て

本当に感極まってた感じになって、

いやぁ、すっごく良かったです!

 

で、青年たちを苦しめるKという教授を演じた

イ・ソングンさんやキム・ジュホさんも

歌も演技もすごい迫力で、

若手俳優たちのテンションを嫌がおうにも

盛り上げていてお見事でした。

キム・ジュホさんは

足が悪くて杖を使っているという設定になってましたし、

このあたりの、

個人の役作りに任されている自由さもいいですね。

また相手によって芝居のトーンというか、

責め立てる激しさがそのつど変わるので

それを感じるのも面白かったです^^

© SHINs WAVE
© SHINs WAVE

 

で、マルチアングル配信はどうだったかというと、

一般のカメラとは別に、

二人の主演俳優をそれぞれずっと追いかけて撮っている

カメラアングルがあって、

その3つの中から自分でカチカチクリックしたりして

アングルを選んで見られるというものでした。

マルチアングル配信は

配信最終日の26日だけでしたので、

私は試すチャンスが1回しかありませんでしたが、

どちらかの俳優のファンというなら

わかりやすくずっとそちらのカメラを

見ていればいいのでしょうが、

私はそういうわけではなく、

それまでにずっと見てきて、

この場面のこのセリフは受けた側の表情も見たい!

とか、

2人が演技している時は

もう一人は暗がりでどんな表情でいるのかな

というようなオタク的興味から見てみたかったので

それを満たしてくれるものでした。

J と K が舞台中央で色々と演技をしているとき、

S はスポットが当たらない中で痛々しい表情を浮かべて

こんな感じで演技してるのか~ということや、

S がピアノを弾いてるときの J の葛藤もよくわかりました!  

カチカチと切り替えていたので集中度は多少落ちましたが、

面白い体験でした!

このマルチでもう一回観たかったですね。

で、序盤に感想大会をやって、

会員限定サイトでその動画を見ていただき、

キャスト選びや見どころポイントシーンなど

鑑賞の参考にしてもらえたようですが、

全部見終わったあとで、

「やっぱりまた語りたい~」

とリクエストされましたので

再び第2弾の感想大会もやりました。

こういう時オンラインっていいですね。

比較的フットワーク軽く集まれますから。

第2弾は配信が終わった翌日の27日の夜に行いましたが、

それぞれロスな気持ちを抱えながら、

ペアごとの考察や大好きなシーンや曲を語り合いました。

いやあ本当に

「こんなに好きになるなんてね」

「配信じゃなければきっと見ないでに終わっていたから

この機会に感謝」

と口々に言い合いました。

あ~楽しいお祭りが終わってしまった感じです(寂)

 

 『狂炎ソナタ』配信の総括

この韓国ミュージカル界初の試みの配信の総括を見ると、

12公演を全世界 52 ヵ国にオンライン 生配信したのみならず、

26 日は韓国でも映画館でライブビューイングも実施。

日本が一番チケットが売れたとのことですね。

韓国でのリアル公演の方はコロナのせいで

座席を一席づつ空けての集客だったせいもあって

期待を下回る収益だったようですが、

オンラインの方で損益分岐点を超えられて

この試みはまずは成功だったことがうかがえます。

これ、本来3人芝居という大学路の小劇場作品なので

今までだったら見られる観客の数はかなり限られていたところを、

リアルな観客数とは比べものにならない数の

世界の観客が見られたわけで、

すごい可能性を示したことになりますよね。

もっともこれだけの規模の配信だけに

設備にかなりのお金はかかっているでしょうけれど。

小劇場のこれからの在り方、作り方、

そしてキャスティングまで、

そもそも企画の段階から変わって来そうですね。

だって正直私も、このような配信でもなければ

『狂炎ソナタ』という作品は

見るラインナップに入っていなかったかもしれないし、

ソウルに行って見たとしても、

この作品ばかりを何回も見ることは

難しかったと思います。

でも、配信のおかげで

こんなにハマれるすごい秀作だということに気が付けたし、

ついつい7回も見てしまいましたし、

仕事の兼ね合いが無ければそれこそもっと見てましたね。

という感じでリピート必至の作品でしたから

こんな感じのファンを増やしたわけですよね。

で、次韓国に行けるようになってこの作品やっていたら

絶対に劇場に行って見よう!と思いましたし、

宣伝布教効果も計り知れないと思います。

こんな感じでほかの作品もどんどん日本語字幕付きで

配信してほしいですね。

配信の魅力はチケット取り戦争を経なくていいところと

普段見られないアングルで

舞台を観ることができるということですね。

まあ、自分の好きな見たいアングルでは

見られないという短所もありますが、

そこは仕方がないですからね。

アップ、字幕つき、

アングルの豊かさという魅力は大きいです。

しかし、韓国のIT 技術力というのでしょうか?

すごいですね。

ちょっと前までは

客席の後方や斜め横あたりにだけ置いた定点カメラっぽいので

記録映像的な収録って感じで

正直満足度が高いとは言えませんでしたが💦、

いきなりカメラ10台以上仕込んで、

縦横無尽なカメラワークで、

これってリアルで見ている観客の邪魔になっていないんですか?と

見ている方が心配になるくらいのアングルで見せてくれるのですから、

さすが韓国、なんでも取り組みだしたら吸収も成長も早いなあと思いました。

今回『狂炎ソナタ』の世界配信を成功させたSHINs WAVEは、

次回作が日本の原作の『太陽のうた』だそうです。

今後も様々な作品が

配信を活用して可能性を広げていってほしいし、

私たち観客も、

リアル、配信ともに楽しんでいきたいものですね💕

関連記事:『狂炎ソナタ』とは

     『狂炎ソナタ』解説の会やります!

     『狂炎ソナタ』感想大会

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2020年9月30日執筆