ドラマ解説
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タイトル | トンネル(原題) |
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韓国放送年 | 2017年 全16話 |
演出 | シン・ヨンフィ |
脚本 | イ・ウンミ |
出演 | チェ・ジニョク ユン・ヒョンミン イ・ユヨン チョ・ヒボン エン(VIXX) |
【 ドラマ紹介 】
『トンネル』は、不思議なトンネルを通して30年後に
タイムスリップしてしまった昔の刑事と現代の刑事がタッグを組んで
連続殺人事件を捜査していく犯罪捜査ドラマです。
1986年、女性ばかりが狙われる連続殺人事件の犯人を追いかけていた
刑事のパク・グァンホ(チェ・ジニョク)は、
トンネルで殴られ倒れてしまいますが、
気が付いてトンネルを出てみると、そこはなんと30年後の2017年でした。
不思議なことに、同姓同名の若い刑事がちょうど配属されてくることに
なっていたらしく、すんなり現代の警察署のメンバーとなるのですが、
そこで30年前と同じ手口の殺人事件が発生し、
これを解決すれば過去に戻れるに違いないと必死に捜査に関わっていきます。
荒っぽいタフな熱血刑事のグァンホを演じるのは、
軍を除隊して初のドラマとなるチェ・ジニョク。
クールな役が多かった彼にしては珍しく情の深い頼れる熱血男子に扮して
ドラマに熱風を吹かせています。
ユン・ヒョンミン演じる無機質で人づきあいの悪いエリート刑事と
コンビを組むのですが、真反対でそりが合わなかった二人が
次第に名コンビになっていくブロマンス的要素が私的にはツボですね。
そこに、これまた不愛想でミステリアスな犯罪心理学の女性教授が加わり、
この女教授とエリート刑事という不愛想な者どうしが
お互いに気になる間柄になっていく感じがなんだかこそばゆくも微笑ましく、
こちらのラブモードも楽しみでした。
またVIXXのエンが謎めいた存在として登場するのも興味をそそります。
設定が『シグナル』を彷彿させますが、
『シグナル』では無線機を通して過去と現代のやり取りでしたが、
『トンネル』では、実際に過去に生きる刑事が現代に来てしまう
というところがポイントです。
それゆえに、現代では当たり前のパソコン、スマホ、カーナビ、
DNA捜査など、グァンホがその一つ一つに驚いていく様子を見ながら、
この30年で私たちはものすごい進化を遂げてきたのだなあと
気づかされるのも面白いところです。
過去と現代の事件の犯人は同じなのか、違うのか、
グァンホはなぜ現代にやって来たのか、なぜ彼らは出会ったのか、
そしてグァンホは妻の待つ昔に戻ることができるのか、
じわりじわりと様々なことが見えてきて、そう来たか!
と思わず膝を打つ展開です。
犯罪捜査ドラマを得意とするケーブルテレビ局OCNの中でも、
ドラマ歴代最高視聴率を記録した作品です。
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