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韓流
チョン・ウソン in 難民映画祭2018
今日は難民映画祭2018にも行ってきました。
映画やドラマでおなじみの韓国スターチョン・ウソンは
韓国人初のUNHCR親善大使なのですが、
そんな彼が昨年、
イラクの難民キャンプを訪ねた時のドキュメンタリー
『君たちを忘れない~チョン・ウソンのイラクレポート~』
が上映されるというので見てきました。
赤ん坊の時にひどいやけどを負い
耳が聞こえず、しゃべれないを9歳の少女や
足に先天的な障害を持つ少年、
爆弾のせいで視力を失ってしま胃、働けなくなってしまった
かつての大黒柱のお父さん…
という、
難民キャンプという過酷な境遇の中でも
さらに障害者という二重苦を抱えている人々に
焦点を当てた内容です。
難民キャンプでは
衣食住はそれなりに保障されてはいるけれど、
障害があるために家族の役に立てない、
足手まといになってしまっているという
負い目を抱えて生きていかねばならないつらさとか
そんな彼らを支えていかねばならない
妻や母たちの大変さも尋常ではなく、
見ていて本当につらかったです。
弱者の中でもさらに弱者の彼らに
もっときめ細かな支援が必要ということはみんなわかっていても、
そうした人たちの数が多すぎて資金も人手も不足していて
間に合わないという現状がよくわかりました。
で、今回チョン・ウソン氏は
スケジュールの都合で来日が叶わなかったのですが、
ご本人はぜひ映画祭に来日したかった~ということで
映像コメントを寄せてくれていました。
これがとっても良かったです!
「今も6500万人の難民がいる。
この映画が、難民キャンプの中でさらに障害者という
苦労を抱える人々に思いを巡らせる機会になれば、
日本や自分が暮らす韓国が担う役割は大きいと思います」
~というようなことを
(もっと長かったですが)
力むことなく自然体で温かく語りかけていて、
彼の表情と真実味が感じられる言葉がとても心にしみました。
チョン・ウソン氏、人間としてとっても素敵です~‼
そして、もう一本見た
『ソフラ~夢をキッチンカーにのせて~』も
ものすごく良かったです‼
こちらはレバノンの難民キャンプで生まれ育った
パレスチナ難民の女性が
ケータリングビジネスを立ち上げていく
ドキュメンタリーなのですが、
これを見て、
やる人は、どんな環境でもやり遂げるのだなと。
彼女は、難民ゆえに良い仕事にもつけず、
ろくに教育を受けられないという
不利で過酷な環境下にあっても
難民女性たちが得意なのは料理だからと
料理で自立できるように起業を試みるんです。
そしてキッチンカーを購入して
あちこちに出かけてビジネスができるようになる
という目標を立て、長い時間がかかろうとも
あきらめずに、自分の夢を達成するまでやり続けるんですよ。
そしてケータリング業を起業することで
他の難民の女性たちに「仕事がある」という希望を与え、
自分の能力で収入を得て
仲間と一緒に働けるという喜びを創り出していくんです。
難民女性たちは
家に引きこもって家族の世話にだけあたっていたのが、
自分が必要とされる実感を得て
自分の価値に気が付くようになっていく。
ものすごく感動しました!
そしてその逞しさにいろいろと教えられました。
またこの「ソフラ」という会社が提供する料理が
すごく美味しそうだったんですよ~。
ぜひ多くの方に見ていただきたいと思いました!
『ソフラ~夢をキッチンカーにのせて~』は
東京では
9月29日のグローバルフェスタJAPAN2018でも
3時半から上映されます。
そして難民映画祭2018は東京会場は明日までです!
明日の上映作品はまた別の作品になりますが、
日本に普通に暮らしていると知りえない
難民たちの存在を知りえる良い機会です。
その後 札幌(9/29、30)、
名古屋(10/6、10/7)でも行われますので
ぜひ足をお運びください。
入場無料です。事前申し込みが必要なので
詳しくは映画祭の公式サイトまで!
2018年9月8日執筆