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2017年、観劇ふり返り どの舞台が良かったか?(日本編)
毎年その年に見たものを振り返ろうと思いつつも
なかなか実行できなかったのですが、
今年こそはと思いたち書いてみることにします。
今年は日本の舞台、韓国のもの全部ひっくるめて
154本見ました。
2015年が162本、
2016年が159本でしたから
毎年150~160くらい見てますね。
内訳は日本の舞台が76本。
韓国ものが78本でした(日本での韓国人公演も含む)。
で、何が良かったか……
まずは日本編です。
ミュージカルから宝塚、歌舞伎に小劇場の芝居まで
多岐にわたって見ましたが、
やっぱりメインはミュージカルでしたね。
①『レ・ミゼラブル』
5月27日に見たのですが、
まだ開幕まもなかったのに全てのキャストが素晴らしくて、
すでに千秋楽のような完成度だったんですよね。
冒頭からのヤン・ジュンモさんの熱い演技に皆が引き上げられて、
ただでさえ上手いキャスト達がさらに感情がほとばしって、
歌、演技、感情伝達全てにおいて凄いことになっていました!
皆がこの舞台に立てることを誇りに感じながら
「負けてられません!」的にパッションがぶつかり合っていたのです。
日本でこんなに全キャストが
隙がないほど上手い舞台を初めて見たかも~というくらい。
感激、感動、大満足!
バルジャン役のヤン・ジュンモさん、
日本語が2年前にもまして自然になっていて、
その努力にも感動しました。
一緒に見た友人は、
ジュンモさんの「カムサハムニダ」という挨拶を聞いて、
そうか、ジュンモさん韓国人だったね、
とハタと思ったくらいでした。
演技も、序盤のギラつくパッションから
終盤の染み入るような愛に満ちた演技まで、
素晴らしかったです。
しばらく余韻から抜け出せませんでした。
②『ロミオとジュリエット』
楽曲が好きということもありますが、
それをフレッシュな魅力で見せてくれた俳優、演出ともども、
今回の舞台はとっても好きでした。
キャスト違いで2回しか見られませんでしたが、
もっと見たかったです。
③『神々の土地』(宝塚宙組)
これ、宝塚という枠を超えて作品としてすっごく良かったです!
崩壊の足音がひたひたと近づく帝政ロシアで、
国の行く末と自らの使命に苦悩する青年皇族の心にともり続けた愛の炎。
互いに愛を感じていながらも距離を保つ男女の独特の緊張感と、
それがある瞬間にあふれ出てしまう静かなる激情!
こういうの大好きなんですよね!
ポスター見た時には地味そう~と思ったけど、
作・演出が大好きな上田久美子さんなので
絶対見なくちゃと思ったのですが、
やっぱり素晴らしかったです。
難しそうな題材なのにしっかりと入れるべきものを入れ込んで
よく1時間半にまとめて余韻も残し~という、
演技も演出も美術も衣装も見ごたえありました!
舞台から、ロシアの冷たい寒々とした空気と
退廃した雰囲気がしっかり漂ってきてましたもの。
朝夏まなと、とくにご贔屓というわけではありませんでしたが、
清廉で人間的な魅力を持つ青年皇族がぴったりで魅せられました。
怜美うららの、たおやかながら芯のある風情も良くて
キャラクターもとっても素敵でした。
お二人ともこういう作品で宝塚を卒業できて本望だったと思います。
宝塚はこのほかにも
『幕末太陽伝』
『スカーレット・ピンパーネル』
『All for One-ダルタニアンと太陽王-』
『グランドホテル』
も大満足でしたが、
ロマンチックが好きという私の好みに加えて
無駄のない完成度の高さという点で
やはり『神々の土地』が群を抜いていたなあと思いました。
韓国編に続く…
2017年12月30日執筆