2015年以来久々の再演となった
『ジーザス・クライスト・スーパースター』
2015年の時には当時ジーザス役だった
パク・ウンテさんに
シャーロッテ劇場でインタビューさせていただいたのですが、
あれ以来上演されることがなく、
とっても待ち焦がれていたので嬉しい再演でした。
そして今回はブロードウェイで初演されてから
50周年の記念となる公演なんですね。
![](https://koisuru-hangryu.com/wp/wp-content/uploads/2022/12/PXL_20221118_125429124.jpg)
昨年夏には日本で
「ジーザスクライストスーパースター」コンサートが行われて
通ったわけですが、
ユダの苦悩っぷりとか、
ジーザスの感じている虚しさや切なさがより濃く表現されてて
やるせない気持ちマックスになってものすごく感動したので、
今回の韓国ジーザスも楽しみにしていました。
そして、やはりマイケル・K・リーのジーザス
それはもう素晴らしかったです。
昨年のコンサートも素晴らしかったですが、
やはり本編、ものすごく表現豊かなジーザス!
登場のときのちょっとドヤった誇らしそうな顔から、
どんどん自分の思いと違うところに向かう恐怖や
苦悩の表現が深くて、
群衆に飲み込まれる演出もゾクゾクしました![キラキラ ✨](https://ci5.googleusercontent.com/proxy/1ACz_E0Vlz43SLeUfY2TBEebfL2pCf5N-2zR-GGwTaSJo29xr1FWePdy2d3cRKzaOML-N8ZW9ctFpCUdo1RfwA=s0-d-e1-ft#https://abs-0.twimg.com/emoji/v2/svg/2728.svg)
特にこの作品のハイライトの歌である「ゲッセマネ」
が本当に胸を打つパフォーマンスで、
「なぜ私が死ななければならないのか、
私の死がどんな意味を持つのか知りたい!」
と神に問いかける痛ましい魂の叫びが
歌となって表現されるのですが、
もうショーストップ状態になってました。
マイケルジーザスは3回観ましたが
見るたびにさらに人間的苦悩の感情表現が深くなっている~!
と感じられるジーザスで圧巻でした。
ジーザスと言えば、今回のキャストでは
やっぱり
マイケルとハン・チサンユダの組み合わせで観たい
という人が多くて
なかなかこの組み合わせのチケットが取れなかったのですが、
ようやく一枚ゲットして観られてよかったです。
ハン・チサンユダの熱いソウルフルな歌声は本当に心地よくて、
ジーザスに対するもどかしさをリズムと歌に乗せて、
なんか悶える感じの思いが表現されていたっていう感じ。
そしてラストは思い切り盛り上がって、
自分の胸をゴリラのように叩いて
最後は舞台に倒れ込んでたくらいすごいテンション高かったです!
ペク・ヒョンフンさんは、
9月に浅草九劇で行われた日韓コラボの
トークライブで観たとき、
すごいパワフルな歌声で印象に残ったので
今回のユダもご自身念願だったということで
楽しみに観ました。
私が観たときはまだ始まったばかりのころだったので、
まだ少々固い感じでしたが、
一幕ラスト、
苦渋の心でジーザスを裏切って流すひとすじの涙に
グッと心をつかまれました。
ちなみにペク・ヒョンフンさんの
来日コンサートが1/28日にあるので
下に案内サイトを載せておきますね。
BTOB の ソ・ウングァン は
終始すがるような眼でジーザスを見つめて
どうかわかってほしいと心の中で懇願している感じが
とても強いユダでした。
2幕の自殺のシーンの
狂い方がすごく良かったし、
アイドルなので盛り上げ慣れていて
ラストの「スーパースター」を歌うときの
生き生き具合がさすがでした。
なんか、愛着がわく人ですよね^^
もう一人のジーザス役、イム・テギョンジーザス は
ひげを蓄えて哲学的な修行僧のような佇まい。
マイケル・リーとはまた味わいが違っているので、
見比べの面白さを堪能できました。
そして余談ですが、ジーザスの公演が行われている
BBCHホールは屋上に出られるんですね。
2階席のロビーから出られるようになっていて、
これまで何度も通っていたのに
始めて気が付いて外に出てみました。
夜だったので細部までわかりませんでしたが、
公演の前後に過ごすのに良い雰囲気でした。
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2022年12月31日執筆