ドラマ解説

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タイトル リメンバー~記憶の彼方へ~
韓国放送年 2015~2016年 全20話
演出 イ・チャンミン
脚本 ユン・ヒョンホ
出演 ユ・スンホ パク・ミニョン ナムグン・ミン パク・ソンウン

【 ドラマ紹介 】

『リメンバー息子の戦争』は、『会いたい』のユ・スンホ主演、父の冤罪を晴らすため、史上最年少弁護士となる青年の戦いを描いたヒューマン・サスペンスドラマです。

幼いころ母親と兄を事故で亡くし、父一人子一人でつつましく暮らしていた高校生。でもある日父親が殺人犯に仕立て上げられてしまいます。事件の背後には財閥の御曹司が絡んでいて、その権力のせいで、頼れると思った大人たちに次々に裏切られ世間の汚さを知った少年は、見たもの聞いたものをすべて記憶できるという特殊能力を生かして、自分が弁護士となって父親を救う孤独な戦いを始めるのでした。

軍隊を除隊して大人になって帰って来たユ・スンホが、やさしい少年からクールな弁護士青年となって、寂しげな眼差し、愁いのある表情、涼しげなたたずまいを伴って、悔しさを秘めながら父のために闘う男を演じていく姿がなんとも魅力的です。

そんな彼に協力し、心の支えとなっていくのが、『ヒーラー』のパク・ミニョン演じるしっかり者の女検事です。

そしてこの二人の前に立ちはだかるのが、ナムグン・ミン演じる、歴代最強ともいえるキレキレの危険な御曹司。ナムグン・ミンは、『匂いを見る少女』など、今までもクセの強い役が多かったですが、さらに振り切った演技を見せていて、『野獣の美女コン・シム』をご覧になっている方は、そのキャラクターとの違いに驚くでしょう。

またパク・ソンウン扮する破格な弁護士が、主人公に対する重層的な思いから時に味方に、時に敵対してというぐあいに、変数のように動いてドラマを面白くしています。

脚本を、大ヒット映画『弁護人』のユン・ヒョンホが手掛けているだけに、これを見ると、韓国の財閥権力ってすごすぎる~と言いたくなる社会の不条理や人間関係の複雑な変化が描かれていきます。悪人たちを追い詰めていく過程の二転三転が非常に面白い法廷サスペンスになっています。

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