ドラマ解説
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タイトル | ファントム |
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韓国放送年 | 2012年 全20話 |
演出 | キム・ヒョンシク パク・シヌ |
脚本 | キム・ウニ |
出演 | ソ・ジソブ イ・ヨニ オム・ギジュン チェ・ダニエル クァク・ドウォン |
【 ドラマ紹介 】
『ファントム』は、ネット社会の闇にかくれた犯人(ファントム)と、その存在を暴こうとする警視庁のサイバー捜査官たちが繰り広げるサスペンスドラマです。
人気女優の性接待にまつわる事件という、韓国で実際に話題となった事件を彷彿とさせるエピソードで始まって興味を引きますが、次第に、実はそれは大きな事件の一端に過ぎなかったということがわかってきます。
主演はソ・ジソブ。意外にも初の刑事役なんですが、スーツをきちっと着た頭脳派のエリート捜査官を演じています。彼のかつての親友で、天才ハッカーのギヨンを演じているのはチェ・ダニエル。この人のひょうひょうとしたなかに光る正義感が魅力です。
ソ・ジソブはある事件をきっかけとして、この天才ハッカーになりすますので、エリート捜査官と、エリートになりすましたニセモノという、1人2役を演じていきます。終始、眉間にすっと縦ジワが入ったような表情を浮かべてクールにことにあたっていく姿が渋くて素敵ですし、そこに、天才ハッカーだった頃のちょっといけしゃあしゃあとしたところがかいま見えていく感じで、ソ・ジソブのかっこ良さ、演技の巧さを堪能することができます。
パク・シニャン主演で好評を博した『サイン』の脚本家の作品だけに、緻密な伏線と相次ぐドンデン返しが見どころ。見る者の予想を見事に裏切りながら興味を引っ張っていき、特に終盤4話のたたみかける展開は手に汗握る緊迫の連続です。韓国放送時には中毒的な熱烈ファンを生み出しました。
コンピューター犯罪にコンピューターを駆使して立ち向かっていくので、専門用語が飛び交い、馴染みがない人にとって最初は乗っかりにくいかもしれませんが、きちんと理解することにこだわらずに大まかな流れで見ていくと、言ってみれば捜査ものなので、割と早い段階で「えっ、次どうなっちゃうの?」と、もう前のめりで見て行けます。
ハラハラドキドキさせられながらも、気軽な気持ちでネット上に書き込んだことがどんなに大きな影響をおよぼすのか、ネット社会の危うさ、恐ろしさが伝わってきます。
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