ドラマ解説
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タイトル | 師任堂(サイムダン)、色の日記 |
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韓国放送年 | 2017年 全30話 |
演出 | ユン・サンホ |
脚本 | パク・ウンリョン |
出演 | イ・ヨンエ ソン・スンホン ヤン・セジョン |
【 ドラマ紹介 】
<ドラマ概要>
『師任堂(サイムダン)、色の日記』は、
『宮廷女官チャングムの誓い』(03年)のイ・ヨンエの、
実に13年ぶりとなるドラマで、
5万ウォン札に印刷されている朝鮮時代中期の、
良妻賢母としても知られる女流画家の愛と人生を
フュージョン時代劇として描いたドラマです。
現代で、大学で韓国美術史を研究しているヒロイン(イ・ヨンエ)が
世紀の発見とされるある絵を巡って陰謀に巻き込まれ、
その真相を探っていく過程で
サイムダン(イ・ヨンエ2役)の存在を知り、
サイムダンの人生をひも解きながら、絵の真相に迫っていきます。
時は11代王中宗の時代。
幼き日に、サイムダンの絵の才能や好奇心に魅了されたウィソン君。
2人は結ばれるはずだったのに、
あることがきっかけで違う男のもとに嫁ぐことになったサイムダン。
以降2人は別の道を歩みながらも忘れられず、
再会してからは、もっぱらウィソン君がサイムダンを
何くれとなく助けて見守っていきます。
<見どころ&感想>
現代では、教授に引き上げてもらうべく下僕のように尽くしていた
指導教授に裏切られたヒロインが、
贋作と本当の絵の存在を巡って、
ハラハラのサスペンスタッチの攻防戦が描かれますが、
朝鮮時代では、波乱の人生を送ることになるサイムダンの人生と、
運命に翻弄される、彼女とウィソン君(ソン・スンホン)の
芸術家同士の恋がドラマチックに描かれていきます。
現代パートと朝鮮時代パートが入れ替わりで出てくる形ですが、
韓国では現代パートが面白くないとの声もあり、
途中から短くカットする方向になったようですが、
どちらも悪役との対決構図になっていて、
主人公たちは危機を突破できるのか、
手に汗握りながら楽しめて面白いです!
中宗の時代にあって、
ドラマならではの架空の人物ウィソン君は、
王族ながら風流を好む自由人という設定で、
ソン・スンホンがどこまでもスマートにかっこよく演じていますが、
余裕があって洒脱な風情と、初恋の人サイムダンが絡むと
必死になってしまうという
ちょっと笑える部分のギャップが面白くて魅力的です。
中宗に翻弄されたサイムダンとウィソン君の人生は、結局、
余人の入り込む隙間のない芸術家同士の魂の恋へと昇華していきますが、
たとえ身体は離れた場所にあっても心は常にそばにいる~
という関係性がとっても素敵でした。
タイムスリップものではないですが、
ヒロインがサイムダンにそっくりで、
何か不思議な縁に手繰り寄せられていく感じが
ファンタジーがかっていて、
現代と過去とをうまくつないでいました。
青年時代のウィソン君と現代でヒロインの後輩を演じたヤン・セジョンは
このドラマで一躍注目の存在となりました、要注目です!
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