ドラマ解説

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タイトル インス大妃
韓国放送年 2011~2012年 全60話
演出 イ・テゴン
脚本 チョン・ハヨン
出演 チェ・シラ ハム・ウンジョン キム・ミスク キム・ヨンホ ペク・ソンヒョン

【 ドラマ紹介 】

『インス大妃(テビ)』は、『王女の男』などでもお馴染みの
スヤン大君の嫁で、後の暴君、燕山君(ヨンサングン)の祖母
に当たるインス大妃の野望に満ちた生涯を描いていく大河時代劇です。

朝鮮最高の権力者になりたいという野望と情熱を持ち、
冷酷に生きた女性、インス大妃。

彼女は少女の頃から「自分は将来必ず王様の妻になる」
という野望を持って、当時の権力者だったスヤン大君の長男のもとに
嫁いできます。
自分の夫や舅に野望に満ちた眼差しを向けながら
王座取りを促していくなど、賢いだけではなく、
男勝りで大胆な女性として描かれています。

『王女の男』『王と妃』『王と私』などをご覧になっている方々には
おなじみの時代、おなじみの歴史上の人物が登場しますが、
スヤン大君の時代からそのひ孫の燕山君までの王妃たちの
隠されたストーリーがじっくりと描かれていきます。

インス大妃を中心とした、傲慢で厳しい姑や、
気に食わない嫁との2代にわたる嫁姑の確執という王妃たちの対立を
女性目線で見せていくのが面白いところです。

またスヤン大君が起こすクーデター、ケユジョンナンも、
『王女の男』とはまた違った目線で描かれていくので
比較しながら見るのも面白いでしょう。

インス大妃を演じているのは、『王と妃』というドラマでも
インス大妃を演じたチェ・シラですが、
そのチェ・シラの若い頃を演じているのが
T-ARAのウンジョンです。

23話くらいまでは出ているので
堂々たる前半の主役として熱演しています。
男に服従したくないという男勝りで大胆で、知識も学もある女性。
自分の夫となる人物の父親、スヤン大君に向かって、
「私の夫が将来王になるために、まずはあなたが王になってください」
とたきつけるなど、野望に満ちたまなざしで男たちの闘争心をあおっていきます。

一方、ペク・ソンヒョンが演じている夫に対しても
その野望を隠しませんが、欲のない優しい夫を歯がゆく感じながらも、
好きで好きでしょうがないという初々しい若夫婦を演じています。

またウンジョンが入浴シーンに挑戦したり、アイドルらしからず、
肩肌脱ぎのベッドシーンも演じていて話題になりました。

『王と妃』を描いた脚本家の作品。
男たちが綴ってきた歴史の陰に隠された王妃たちの物語をお楽しみください。

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