ドラマ解説

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タイトル ごめん、愛してる
韓国放送年 2004年 全16話
演出 イ・ヒョンミン
脚本 イ・ギョンヒ
出演 ソ・ジソブ イム・スジョン チョン・ギョンホ ソ・ジヨン

【 ドラマ紹介 】

『ごめん、愛してる』は、天涯孤独な男が最後に燃やした命がけの愛を描いた、ソ・ジソブの主演作にして彼の代表作といえる作品です。

オーストラリアに養子に出され、養父母にも見放され、自分を拾ってくれた大道芸人にも捨てられた青年ムヒョク。果ては恋人にも去られようとしたとき、その恋人をかばって撃たれた銃の弾丸を頭の中に抱えてしまいます。

そんな死期迫る身で、ムヒョクはただひとめ母に会うために韓国に戻ってきますが、彼が目にしたのは残酷な現実でした。

母の愛を欲して止まない彼が、自分を捨てた母に復讐を誓い、そしてその復讐をやめてもいいと思えるほどの女性に出会って、彼女を愛していきます。

そんな一人の青年の痛いまでの怒りと悲しみを、ソ・ジソブが、その静謐な表情と身体で見事に表現しつくしています。

また、ヒロインを演じたイム・スジョンが、純粋無垢な少女なのに母性を感じさせる存在感でムヒョクを愛で包み、この悲劇を一編の哀しいポエムのように感じさせる役割を担っています。

脚本家イ・ギョンヒが描き出す、魂レベルの愛の世界と、誰も悪い人がいないのに思いがすれ違っていく、因果応報の残酷さが胸にヒリヒリと沁みてきます。

日常生活に支障をきたすほどドラマにのめりこんでしまう熱狂的なファンのことを韓国ではペイン、日本語で廃人と言いますが、これは、『チェオクの剣』『バリでの出来事』と並んで3大廃人ドラマと呼ばれている作品です。

この作品が気に入った人は

・同じ脚本家の命がけの愛のドラマなら
…『このろくでなしの愛』『優しい男』

・どっぷりドラマの世界にハマってしまう廃人系作品なら
…『バリでの出来事』『チェオクの剣