『夜警日誌』は、チョン・イルと、東方神起のユンホ主演。悪霊と、それを退治するべく組織された夜警人たちの戦いを、ラブロマンスを交えて描いたファンタジー時代劇です。
舞台となるのは朝鮮時代の架空の王の時代。幽霊が見えてしまう王子リン（チョン・イル）と、幽霊など信じない武士のムソク（ユンホ）、そして巫女の力を持つ少女トハ（コ・ソンヒ）が、紆余曲折を経ながら、かつて夜警人だった人物の助けを借りて、王を惑わし都を混乱に陥れようとする悪霊退治に乗り出していくという、ゴーストバスターズでもあり、必殺仕事人のような雰囲気を帯びた作品です。
見どころは、チョン・イルとユンホという主役二人の美男子キャラ対決です。父から愛されなかったと誤解したまま育ち、心の傷を抱えながらも、飄々と軽口を叩き、お気楽に人生を謳歌しているように見せているという複雑な内面を秘めたリン王子を、チョン・イルが涼やかに凛とした風情で好演しています。
一方、王の忠臣で、堅物で融通が利かない硬派な護衛武士ムソクを演じたユンホ。
時代劇初挑戦ですが、身のこなしがきれいで時代劇の衣装がよく似合っています。特に、夜警人として活躍する時は、黒装束に前髪を垂らして長髪の後ろ結びという格好になるのですが、このユンホがものすごくカッコいい！ 個人的にはこの姿をずっと見ていたい、と思うくらいでした。華麗な剣さばきを見せ、武器を使う姿は寡黙な仕事人という感じで素敵です。多くを語らず、眼差しだけで微妙な思いを表現する演技や、妹のことで号泣する場面、切なさをたたえた眼差し演技など、韓国では彼の演技が大好評を受けました。
ドラマでは、この、水と油のようにそりが合わない２人のやりとりが何とも言えず面白く、また二人とも少女トハに惹かれていくので、悪霊退治とともに恋の行方も気になる展開となって行きます。
ファンタジックな世界観の中で繰り広げられる悪霊との戦いはゲームの世界のような面白さもありますし、リン王子は戦いの末、王になるのか、また彼の身分違いの恋はどうなるのか……と、史実に基づいていないだけに結末が気になります。
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