ドラマ解説
タイトル | 王の顔 |
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韓国放送年 | 2014~2015年 全23話 |
演出 | ユン・ソンシク チャ・ヨンフン |
脚本 | イ・ヒャンヒ ユン・スジョン |
出演 | ソ・イングク チョ・ユニ イ・ソンジェ シン・ソンロク キム・ギュリ |
【 ドラマ紹介 】
『王の顔』は、旬の若手俳優ソ・イングク主演。朝鮮時代の15代王、光海君が逆境を耐え抜き、王になっていく姿を描いた時代劇です。
王子が王になっていく過程を描く作品はあまたありますが、この作品では、王にふさわしい顔かどうか人相を観る‘観相’をモチーフにしているのが新鮮で、しかも、それが、暴君として歴史に残っている光海君を、王になる顔をもつ主人公として据えているのも面白いところです。
時は14代王宣祖の時代。観相師から、王になってはならない顔だと言われたことが未だにコンプレックスになっている王(イ・ソンジェ)。実際、王になってから世の混乱が絶えず、すっかり卑屈になっています。その次男である若き日の光海君(ソ・イングク)は、王になる顔をした王子でしたが、その資質ゆえに父王に疎まれ、次々に試練を与えられてしまいます。しかし、強い志のもと、それを一つ一つ乗り越え、やがては民のために自ら王になる覚悟を決めていくのでした。
光海君は一生で見れば非業の最期を遂げる王ですが、このドラマでは、朝鮮時代で最も長きに渡った苦しい世継ぎ王子の時代、兄弟との確執や紆余曲折を経て王になるまでの過程に焦点を当てて描いていきます。
そこに大きく入ってくるのが、王子の初恋物語。このラブストーリーが全体を貫き、ほぼ毎回、王子と初恋相手の胸を締め付けるような切ないシーンが出てくるほど恋愛度数も高い時代劇になっています。
息子に嫉妬し、常に息子をけん制する王と、民のために異母兄弟との争いを制して自ら王になろうと覚悟を決める王子。そして恋しい男を王にするため、その父の側室となることを選んだ娘(チョ・ユニ)。父と息子は政治面でも愛においても争いを繰り広げていくことになります。
『応答せよ1997』でブレイクしたソ・イングクが時代劇に初挑戦。頼りなさげだった少年時代から激動の政治状況をくぐり抜け、どんどん強くなっていく、りりしく誠実な王子を熱演しています。が、一方で、ただひとつ得られない愛のために泣きに泣き、切なく眼差しを揺らす様が痛々しいです。
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