ドラマ解説
強力おすすめ
タイトル | 男が愛する時 |
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韓国放送年 | 韓国放送年 2013年 全20話 |
演出 | キム・サンホ チェ・ビョンギル |
脚本 | キム・イニョン |
出演 | ソン・スンホン シン・セギョン ヨン・ウジン チェ・ジョンアン |
【 ドラマ紹介 】
『男が愛する時』は、ソン・スンホンの男の哀愁が光る、緊迫した三角関係を色濃く描いたラブストーリーです。
不遇な青春時代を送り、組織のNo.2から青年実業家に転身した主人公テサン(ソン・スンホン)。恋も知らずに生きてきた男が、12歳年下の女性ミド(シン・セギョン)を愛し7年も忘れられないほどのめり込んでいきます。でも彼女は彼に恩義は感じながらも、よりによって彼の腹心の部下チャンヒ(ヨン・ウジン)に心を揺らしていくのでした。
個人的には、「これまでで一番!」と思えるほど、ソン・スンホンがいいです。荒々しい凄みとスマートさを兼ね備えたスンホンの男っぽい魅力に加え、まるで‘少年の初恋’を思わせる愛への不器用さが初々しくて、まるで恋する乙女のよう。思わず「かわいい!」と何度頬がゆるんだことか。このギャップは女心をわしづかみにして離しません。愛しても愛しても想う女の心は危うげで、心から報われていない姿はかわいそうの一言で、スンホンからにじみ出るアラフォー男の哀愁が、愛に裏切られた切なさをいっそう掻き立て母性本能をくすぐります。これまでどちらかといえば愛を奪っていく立場を演じていたスンホンが、「若者に愛する人を奪われ、嫉妬に苦しむ男を演じるようになったのか」というところも感慨深いです。
二人の男から運命の女と思われるヒロインを『根の深い木』などのシン・セギョンが演じ、『アラン使道伝』で印象的な演技を繰り広げたヨン・ウジンがソン・スンホンと女性を争う役どころに扮しています。
『太陽の女』『赤道の男』と、これまでも人(ひと)対人の緊張感みなぎる心理バトルを描いてきた脚本家キム・イニョンだけに、本作も拮抗する心理描写が見どころ。恋が成就していると思っている主人公の陰で、バレないように想いを通い合わせる若い二人。張り詰めた三角関係はまるでサスペンスのようで、人物のちょっとした仕草や眼差しで緊張が高められ、3人の想いはいつ爆発してしまうのか、本当にドキドキさせられます。
家族と別れ孤独に生きてきた男が一人の女性にのめり込んだ時、どのように愛し、そしてその愛に裏切られた時、どうなるのか。このドラマ、「男の純情が踏みにじられる時・・・」と言いかえられそうなほど、テサンの捧げる純情が真っ直ぐで熱いだけに、それが報われない姿に胸が痛みます。
孤独な男のもとに熱風のように訪れた最初で最後の愛の顛末、見届けてください。
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