ドラマ解説

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タイトル オールイン運命の愛
韓国放送年 2003年 全24話
演出 ユ・チョリョン
脚本 チェ・ワンギュ
出演 イ・ビョンホン ソン・ヘギョ チソン パク・ソルミ ホ・ジュノ

【 ドラマ紹介 】

『オールイン運命の愛』は、孤独な生い立ちのギャンブラーの波乱万丈な生き様をドラマチックに描いた、イ・ビョンホンの代表作です。視聴率も50%近くを記録し、イ・ビョンホンを国民スターに押し上げました。

イカサマ賭博師のもと、社会の底辺で育ってきた男(イ・ビョンホン)が、済州島のカジノホテル、ラスベガスと、舞台をどんどん華やかに変えながら成功していくのですが、一筋縄ではいかない複雑なストーリー展開と人間模様が、一人の切ない男の生き様を浮かび上がらせていきます。そしてドラマ全体を貫くのが、彼が高校時代に出会った運命の愛です。お互いを唯一無二の存在と認めながらも、会うたびに別れを繰り返さざるを得ない、この切ない愛の行方が最大の魅力ポイントとなっています。

男の孤独感、哀愁、生涯をかけた愛に向かう男心などなど、ここでのイ・ビョンホンは‘かっこいい’とか‘上手い’とかを越えて、ただひたすら「ものすごくいい! という強烈な存在感です。イ・ビョンホンの演技には溢れる気持ちや激情を抑え込んだ中に見せる凝縮された緊張感、哀切感の表現に目を見張るものがあります。本作品でも、愛する女性スヨン(ソン・ヘギョ)から、お互い愛してはいるけれどどうにもならない気持ちを告げられたときに、彼女を見送るときの表情。ほんの少し眉根を寄せて、うっすら目を潤ませ、泣くのをこらえようと、のどぼとけが上下に揺れるのです。このワンショットだけで、やるせない男の気持ちが一目瞭然で伝わってきます。そんな風に、このドラマでのイ・ビョンホンは、強靭な中にフッと弱さが見え隠れして、思わず守ってあげなくては…という気持ちにさせ、女心をとらえて離しません。

また相手役を演じたソン・ヘギョが、まさに運命をかけてしまうのも納得の美しさと清純さで、この二人は当時、このドラマ競演がきっかけで本当の恋人同士となりました。また友情と愛のはざまで苦悩する、野望を秘めた貴公子チソンの姿も切なく、ドラマを奥深いものにしています。

『ホジュン』『朱蒙』のチェ・ワンギュ作家のつむぎ出す、スケールの大きな、非常に見ごたえのある人間ドラマです。

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・孤独な男を巡るハードボイルド系作品
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・現代ドラマと時代劇の違いはあるけれど、主人公がどんどんステージを変えていく部分や運命の相手なのにすれ違っていく男女の切ない愛という構図が同じ作品
…『海神-HESHIN-