ドラマ解説

ドラマ解説一覧に戻る

強力おすすめ

タイトル 夏の香り
韓国放送年 2003年 全20話
演出 ユン・ソクホ
脚本 チェ・ホヨン
出演 ソン・スンホン ソン・イェジン リュジン ハン・ジヘ

【 ドラマ紹介 】

『夏の香り』は『冬のソナタ』で知られるユン・ソクホ監督の四季シリーズ第3弾。四季シリーズとは、それまでも‘初恋’や‘純粋な思い’などを描くことを得意としてきたユン監督が、季節のアイテムにこだわって、自然を背景にした物語を描いてみようと試みたシリーズです。

『夏の香り』の重要なキーワードは「ハートでする運命的な恋」。恋人を5年前に事故で亡くし、もう恋などできないと思っていた男が、恋人の心臓が移植された女性に、そうとは知らずにどうしようもなく惹かれていき、女性の方も、婚約者がいながらも男に惹かれ、恋心が高まっていく…という物語。

『夏の香り』では、‘秋’‘冬’に出てきた出生の秘密という劇的な要素に代わって、心臓移植が素材になっていますが、四季シリーズに共通する、純粋ながらも強い恋心、胸がときめくような切ない愛の描写、守るべきものをきちんと守ろうとするところから来る枷に葛藤、好きなのに好きと言い出せない狂おしい思いなどはここでも健在です。

『冬のソナタ』は雪の白が印象的でしたが、『夏の香り』は緑の美しさに目を見張ります。夏の陽光の中で輝く濃い緑、狐の嫁入りのような通り雨や、湖、海、水滴、葉っぱにつく朝露など、映像は爽やかな清涼感が溢れていますが、好きになってはいけないのに惹かれていってしまう主人公の男女の張り詰めた眼差しの会話が緊張感をかもし出し、恋心が熱く伝わってきます。特にソン・スンホンの、ソン・イェジンを見つめる憂いを秘めた眼差しが切なげで胸を射抜かれるでしょう。

そのソン・スンホンは、髪にゆるくパーマをかけ茶色に染め、常に腕の筋肉を露出するような服を着て、見るからに気骨あるタフな青年として登場。純粋で多情多感な部分はそのままに、りりしさ、美しさに拍車がかかり、秀麗な顔立ちの若武者という感じです。

ヒロインを演じるソン・イェジンは清純可憐型の代表選手。ゆるいウェーブのかかった長い髪に黒目がちの大きな瞳、そしてどこか幼げな顔立ちがまさに誰しもが思い描く女の子そのもので非常に魅力的です。

ムーンライトという黄色い薔薇の使い方、夏の夜のホタル、芝生の上での裸足のダンス、顔にかかる長い髪を後ろからそっと縛ってあげる場面など、ロマンティックでキュッと心をくすぐるシーンが満載。なんといってもテーマ曲がシューベルトの「セレナーデ」ですし、この甘美なメロディーを聴いているだけで、もう心はすっかり乙女の世界に連れていかれます。

 

この作品が気に入った人は

・四季シリーズを網羅するなら
…『秋の童話』『冬のソナタ』『春のワルツ』

・心臓移植が紡ぎ出す恋の物語なら
…『純情に惚れる』『私の人生の春の日』『ドキドキMy Love』