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ソン・ドンイル

略 歴

1967年生まれ。劇団に入り舞台で活躍し、91年にSBS放送局のタレント公募に合格してデビューしました。98年『ウンシリ』というドラマで、なまりのあるコミカルな演技でブレイクし、以降は『パリの恋人』のトラブルメーカーのおじさん役や、『魔女ユヒ』でのヒロインの部下役など、コミカル演技の達人として数多くの作品に出演しています。

2007年の医療ドラマ『ニューハート』ではお笑い担当を封印し、温かくまじめな医者を演じて新たな一面を見せることに成功して、これがソン・ドンイルの役者としてのターニングポイントになりました。

2009年『国家代表』では、スキージャンプのコーチとして、落ちこぼれたちを集めてオリンピック出場にまでこぎつける役どころを、コミカルな演技から真摯な感情演技まで人情味たっぷりに幅広く演じきり、ベテラン俳優の面目躍如と高く評価されました。この作品で、観客が選ぶ、マックスムービー最高の映画賞で、最高の男優助演賞を受賞し、続く映画『ホン・ギルドンの末裔』でも、野暮ったいけれど清廉な検事に扮して味のある演技を披露し好評を博しました。

今年は『チュノ』でチャン・ヒョクを敵視する奴婢ハンターの親分を毒々しく演じています。この後は、『マウミ 二番目の物語』や『フェスティバル』といった映画が控えています。トーク番組では軽妙な語り口で司会も努めています。

(2010年6月)