スター列伝・スターコラム

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イ・ボムス

略 歴

1970年生まれ。高校3年生の時、親友からの芸能方面が向いているよという一言で俳優を志すようになり、中央大学の演劇映画科で学び、大学時代は演劇に没頭しました。映画デビューは、1990年『そう、たまには空を見よう』で、その後10年近く無名時代を過ごしていましたが、1999年公開の映画『太陽は無い』でアクの強い取立て屋を演じて注目されるようになりました。これはどうしてもその役をやりたいと映画の制作会社に毎日出向き、監督の前で演じて見せて出演にこぎつけたそうです。

以降『バンジージャンプする』『アナーキスト』『ひとまず走れ!』などなどの作品で、ちょっと出るだけでも、観客の記憶にしっかりと残る存在感の個性的な助演者として着実にステップアップして、2002年からは『夢精期』『ジャングル・ジュース』で主演の座に就くようになりました。アクの強さだけでなく、『オーマイDJ』に代表されるような、冴えないけれど、愚直なまでに善良といった役どころでも味わいを出しています。何をやらせても、笑いとペーソスをかもし出すのが持ち味です。

2004年の『スーパースター☆カム・サヨン』は、そんな彼の記念すべき初の一枚看板の主演映画で、控え専門の投手を主人公にした内容はまるで自分のことに思えたそうで、必死で頑張る小市民的姿に多くの観客が熱い涙を流しました。

ずっと映画をメインに活動していましたが、2007年、デビュー以来初めてドラマ『外科医ポン・ダルヒ』に出演。主人公の厳しい医者を演じて高視聴率を獲得し、百想芸術大賞のテレビ部門で人気賞を受賞しました。続く2008年のドラマ『オンエアー』でも人情家のマネージャーに扮していい味を出しました。

2009年は『悲しみよりもっと悲しい物語』や、ウェートリフティングのコーチを演じた『キングコングを持ち上げる』で見る者の涙を誘いました。

昨年は、70年代の都市開発を背景に愛と野望、復讐を描いたドラマ『ジャイアント』で実力を存分に発揮し、SBS演技大賞の最優秀演技賞を受賞しました。2010年には結婚し、今年3月に一児のパパになっています。

(2011年7月)