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リュ・ジョンハンにハマる

 

2013年を振りかえってみると、
韓国ミュージカルには
それこそ数年前からよく見ていて
普通にハマってはいたんですが、
今年、その症状が “病的” になりました。

そのきっかけは
俳優のリュ・ジョンハンの魅力に目覚めたこと。

もともと歌はうまいと思っていて、
2006年に『ジキル&ハイド』で来日した時に
取材したこともあったんですが、
今年2月に『レベッカ』を見たら、
ビジュアルがど真ん中だったんです。

取材した時から7年、
年齢を重ね、
今やミュージカル界の皇帝と呼ばれるまでになって
渋みも加わり、
いい感じになっていて、
「すごく好きなタイプだ」
とようやく気がつきました。

『レベッカ』は作品もとてもいいし、
オク・チュヒョンもすばらしかったです。

 

その後、リュ・ジョンハンが初めて出たドラマ
『ラブ・アゲイン症候群』でアップで映った顔を見て
「やっぱり好きな顔だ」と確信。

 

夏はリュ・ジョンハン主演の『モンテ・クリスト』祭りとなり、
全部で5回(そのうちリュ・ジョンハンバージョンを3回)見て、
一度は地方公演の仁川公演まで足を伸ばしてしまいました。

『二都物語』も2回見て、
うち1回はやはり地方都市の安山まで行きました。

セクシーでダンディーな佇まいと、
力強くも緩急自在で、
なんとも言えない艶っぽい歌声に
感情をヒョイッとすくい取られる感じで
持っていかれるんですね。

韓国のミュージカルをたくさん見ているうちに
日本のミュージカルも見てみたくなり、
こちらもたくさん行きました。
『二都物語』『ウィキッド』『モンテ・クリスト』など、
同じ演目で日本と韓国の違いを楽しむのもおもしろいです。

今年はアミューズ・ミュージカルシアターもオープンしましたし、
韓国の来日公演も多かったですね。
ただ、『三銃士』『ジャック・ザ・リッパー』といった作品でも、
K-POPスターが出る時以外はなかなか満員になっていなくて…。
ミュージカル俳優としてがんばってきましたという人たちが主役の舞台も
ぜひ見てほしいと思いました。
アミューズ・ミュージカルシアターでやっているのも、
ウェルメイドな創作ミュージカルなので、おもしろいですよ。

とにかく、少しでも興味のある方は
ぜひミュージカルに行ってみてほしいです。

生の迫力、劇場に足を運ぶ非日常感、
「何が起こるのかな?」というわくわく感、
情熱的な演技を見せる俳優のエネルギー、
そういったものが相まって
「ライブっていいな」と思わされます。

中でも今年、私がはまった『エリザベート』や『モンテ・クリスト』は、
歌の上手さでも、
エンターテインメント性の高さでも
「韓国ミュージカルの粋を集めました」という公演で、
一分の隙もない、完璧なパフォーマンスを見ていると、
「歌い終わるのが待てない!」と、
聴いている最中から拍手がしたくなるほどの高揚感でいっぱいになりました。

 

(2013年11月15日執筆)