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『エドガー・アラン・ポー』


『エドガー・アラン・ポー』も見ました。
マイケル・リーとチェ・ジェリムとで
合わせて2回観ました。

最初マイケル・リーで見た時は
鬱っとした神経質っぽい感じの役作りがぴったりなせいか、
またお話し的に、常に死が彼を取り巻いている感じで
見ていてうつうつした気持ちになり、
ストーリーもいろいろと唐突に感じた部分もあり、
盛り上がりに欠けるかな~という感想だったのですが、

翌日にチェ・ジェリムで見ると、
2回目ということでのアドバンテージもありますが、
チェ・ジェリムの躍動感のある伸びやかな歌声が素晴らしくて、
どこまでも伸びていきそうなくスーッとした歌声が
気持ちいいこと!


歌い出しでもう「うわぁ~」と感動させられました。
暗い話のはずなのに、
チェ・ジェリムの本来持っている
チャーミングさが所々で顔を出し、
とても愛着がわくポーに感じられたんですね。
背が高いから着映えがするし、
ロングジャケットを翻すのも素敵で。
見ている間じゅう、
チェ・ジェリムの歌に、動きに魅了され、
高揚感に胸が高鳴りました。
終わっても、すごく良かったー!
と興奮冷めやらぬ感じ。
やっぱりあなたはすごかった、ジェリムさん~
という感じでした。

マイケル・リーとチェ・ジェリム、
ずいぶん違うポーなので
見比べると本当に面白いと思います。

この作品は今のところ
韓国でストーリーが弱いと言われて
あまり評判が良くないのですが、
場面場面の見せ方はとてもよくできていて
面白いんですよ。
ポーを取り巻くアンサンブルの群舞もいいです。
『シャーロック・ホームズ』ぽいなと思ったら
やっぱり演出家が同じでした。

ポーの書いた詩や小説を歌で表す場面など、
工夫があって楽しいです。
まあ、わりと唐突にシーンが飛んでいくので
感情移入はしにくいかもしれませんが、
一種のショーだと思ってみればいいのかも。
楽曲も哀調を帯びていて耳に残る素敵なメロディーですし、
見て楽しく、聞いて嬉しい作品でした。

 

時に、この日は昼公演のSHINHWAのキム・ドンワンが
帰る時間にちょうど行き合わせたのですが、
劇場の前にずらっと並んだ出待ちの数がすごかったです。
その前を黒のワゴン車で現れて
ファンの前で車を止め、中からドンワンが出てきて
拡声器を持ってファンに挨拶をしていました。
そして車の窓を開けて手を振りながら通り過ぎていくという
ザ・スターな一場面でした。
さすがアイドルスターは違いますね。

 

(2016年06月13日執筆)