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『マリー・アントワネット』韓国版の上映会

 

韓流ぴあ主催の、
韓国本場のミュージカルの収録映像を
映画館で上映するという「Kミュージカルシネマ」。
その第4弾となる演『マリー・アントワネット』の上映会に
行ってきました。

タイトル通り、
フランス王妃マリー・アントワネットの
ドラマチックな生涯と、
貧民の娘マルグリット・アルノーという、
アントワネットとは対照的な女性との
因縁と運命を描いた作品です。

 

もとは日本の遠藤周作氏の小説を原作に、
東宝が、『エリザべート』『モーツァルト』で知られる
クンツェ&リーバイのコンビに劇作・作曲を依頼して誕生した
日本発信のミュージカルです。
それが昨年11月から今年2月にかけて韓国で初演された
舞台の収録映像です。

豪華なダブルキャスト、トリプルキャストでしたが、
今回上映されたのは、
マリー・アントッワネットが、
声楽出身で、清純可憐な愛らしいキャラクターがよく似合う
キム・ソヒョン。

(C)EMK

 

マルグリットに
去年、来日公演の『ヴァンパイア』で、迫力のある歌声で
圧倒したユン・ゴンジュ。

(C)EMK

策略家のオルレアン公は、元劇団四季で、メガトンボイスが光る
セクシーなキム・ジュンヒョン。

 

(C)EMK

そしてフェルゼン伯爵を声楽出身の貴公子カイが演じたバージョンです。
(カイさんの写真がなくてすみません~)

 

感情のスパークと歌声の迫力が半端なく、
特に女性二人主役のようなものなので、
ディーバたちの熱演と熱唱対決がすごかったです。

また、カイのフェルゼンが、
ノーブルで切迫した情感に溢れていて
すごく良かったです。
これまで、正直、何を見ても、
歌は上手いけど可もなく不可もなく
という印象だったのですが、
今回はとても素敵なフェルゼンでした。

キム・ジュンヒョンは、こういう色悪な役どころが
いい具合にハマってセクシーで、
パンチのある歌も気持ちよく歌い上げてくれるので、
眼福・耳福でした。

大作なので、衣装の豪華さや、
華やかな舞台の醍醐味を感じることができます。

これ、チケット売り出しと共に即完売だったそうで、
来年、東京、大阪、名古屋で上映会が予定されていますが、
すでに東京の1月16、17日分と大阪の1月16日分が
すでに売り切れという人気ぶり。

 

追加上映が決まったそうですので、
ご興味のある方はお見逃しなく。
こうした大作のライセンスものを
日本にいながらにして見られるのは
本当に貴重な機会です。
あさって23日午前10時チケット発売です。

詳しくは韓流ぴあミュージカルのオフィシャルブログを
見て下さい。

今回の演目は、
韓国ミュージカルファン以外の
キム・ジュンヒョン好きな劇団四季ファンや
マリー・アントワネットが主人公ということで
宝塚ファンの興味も引いているそうです。
こうした機会に、まだ韓国ミュージカルを
見たことがない人に広がっていくといいですね。

 

(2015年12月21日執筆)