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キム・ジュンヒョンコンサート

 

 

(C)韓流ぴあ 転載禁止

 

韓流ぴあが、韓国ミュージカルの素晴らしさを
ひとりでも多くの人に知ってもらおうという趣旨で
定期的に開いているミュージカル・コンサート。
2月11日にはキム・ジュンヒョンの
コンサートが開かれ、行ってきました。

キム・ジュンヒョンといえば、
2005年から2010年まで劇団四季に在籍し、
数々の舞台で主役を務め、
韓国に帰国後も、
『ジキル&ハイド』や『ジャック・ザ・リッパー』
『アイーダ』『ゴースト』など、主役として大活躍。
2013年には日本の『レ・ミゼラブル』で
ジャン・バルジャン役に抜擢されるなど、
日本とも馴染みが深い人です。
というわけで、トークもすべて日本語でした。

こうした本格的な単独コンサートは
日韓を通じて初めてだそう。
そんな貴重な機会だけに、
北は北海道から南は九州まで
全国からファンが駆けつけていました。

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この人の魅力は男性美を備えた精悍な顔と
恵まれた体躯からくり出されるパワフルボイスです。

これまで何作か見たことありましたが、
いつも舞台メイクをしてるせいか、
役によって全然顔が変わるので
美男子と言われても今ひとつ
顔がはっきりわからなかったのですが
今回は素顔の綺麗さがよ~くわかりました。
精悍なだけじゃなくて甘い顔でもあるんですね。

しかし、演じさせると、
色気のある悪い男の役が似合うんですよ~。
『ジャック・ザ・リッパー』の
退廃的なヤサグレ刑事しかり、
最新作『マリー・アントワネット』での
オルレアン公しかり。

今年の日本の『レ・ミゼラブル』にも
韓国俳優のヤン・ジュンモが
ジャン・バルジャン役で出演しますが、

キム・ジュンヒョンは、それよりも先に
日本で韓国人として初めてバルジャン役に大抜擢された人。
なんでも、パフォーマンスを見た東宝の関係者から
オーディションを受けてくれませんかと声をかけられ、
当初はジャベール役で受けたのに、
イギリスの演出家からバルジャン役が似合うと思うよと言われ、
歌ってみたらバルジャン役に決まってしまったとのこと。

でもその前に韓国で『アイーダ』のスケジュールが
決まっていたので、仕方なく掛け持ち状態に。

当時は、韓国で『アイーダ』を公演中に
日本で『レミゼ~』のお稽古をしていたそうで、
金土日は韓国で本番、
月火水で日本で稽古という
行ったり来たりの強行軍を2ヶ月間こなして、
大変で死にそうだったそうです。

そんな思い出の『レミゼ~』の曲を
今回のコンサートでも熱唱してくれて、
陰影があって、ひときわ印象に残りました。
全部で14曲ほど歌ってくれて、
いやあ、いいもの聞いたわ~と大満足。
ラストはもう観客総立ちで
割れんばかりの歓声と拍手でした。

キム・ジュンヒョンの次回作は
韓国で2月下旬からの『ドリーム・ガールズ』。
3人の女性を利用して成功していくマネージャーという、
これも悪い男の役だそうです。


韓流ぴあPresentsのミュージカル・コンサート、
次回はもうすぐの2月22日です。
『ウェルテル』日本公演を始め、
『モーツァルト』『エリザベート』
『ノートルダム・ド・パリ』など
大型作品で活躍する
韓国ミュージカル界の王子チョン・ドンソクが、
声楽出身の正統派ボーカルを生かした
クラシック・ボーカル・コンサートになるそうです。


ミュージカルナンバーもクラシックアレンジで
聞かせてくれるとか。
トッパンホールはクラシックの殿堂と言われる場所だそうで、
その特性を活かして、マイクレスで歌うそうです。

ゲストには、今回取り上げたキム・ジュンヒョンが
再び登場。
二人とも圧倒的な声量の持ち主なので
どんなコラボになるのかもとっても楽しみです。

チケットはもう残りわずかだそう。
興味のある方はお急ぎを!
【イベント概要】
日時:2015年 2 月22 日(日) 14:00 開演(予定)
会場:トッパンホール(東京都文京区水道1丁目3-3)
出演:チョン・ドンソク  ゲスト:キム・ジュンヒョン
料金:全席指定 9,000 円(税込) ※非売品グッズ付

 

 

(2015年02月13日執筆)