韓流ソムリエ 田代親世の韓国エンタメナビゲート

※写真は去年の舞台の時のものです

アミューズミュージカルシアターで上演中の
韓国の創作ミュージカル『風月主』を
先日観に行って来ました。

これは、昨年ソウルで初演が公演された時にも
見ていたのですが、
雰囲気のある舞台上で繰り広げられる、
美しき２人の青年と哀しき女王の想いが交錯する
哀切な人間ドラマに強く惹きつけられた作品でした。
なので、キャスト違いでもう一度観たい！と
２回観たんですよね。

新羅が舞台の時代設定なのですが、
ジダイ、ジダイしていなくて、
階段をうまく使ったセットがモダンです。
私の大好きな裾長の衣装で無国籍感もたっぷり。

それにしても、上着が裾長の服って
なんであんなに萌えるんでしょうか？

ミュージカルでいえば、
『モンテ・クリスト』のガウンもそうでしたし、
『レベッカ』のトレンチコートも、
『アルセーヌ・ルパン』のマントもそうです。
美しいいい男たちがそういう長いものを翻すのが
たまらないのです（笑）。
私だけですか？　そんなことないですよね？

そしてこの『風月主』はメロデイーがまた
哀切でメロディアスでいいんですよ。

お互いかばい合いながら、
大切な存在として絆を育んできた二人の青年と、
孤独に耐えてきた女王。

女王が二人の間に割って入ったことで
この三人の関係がやがて悲劇を生んでいく…。
こういうの、好きな人にはもうたまらない世界ですね。

去年ソウルで観たときは、
もう口コミで人気が高まって、
本当にチケット入手が困難な作品だったんですよ。
それがこうして１年後にもう日本で見られるなんてすごいですね。

出演者は去年大人気だった初演の時の
主演青年キャストが２人演じていて、
あとの２人が今回新しく登板したキャストになっています。

おなじみのK-POPスターが出ていなくても、
韓国ドラマ好きならきっと満足できるはず！
作品世界の雰囲気に浸って下さい。
７月２１日までの上演です。

ちなみに会場で販売している『風月主』のパンフレットに
私がこの作品についてコメントしていますので
そちらも読んでみてくださいね。

そして、『風月主』のあとに控えているのが
『兄弟は勇敢だった？！』です。

これも去年見て、とっても良かった作品です。
タイトルからコメディーアクションを想像したんですけど
伝統的な安東の家を舞台にした家族の話で、
コミカル・ドタバタで始まりながら、
最後にはじんわりとくる物語なんですよね。
これもオススメです。

こちらにはドラマでお馴染みのチ・チャンウクが出演するので
彼が出る回はチケット争奪戦になるんでしょうね。

（2013年07月02日執筆）