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『ウェルテルの恋』プレスツアーに行って来ました

 

来年1月に日本でも上演される『ウェルテルの恋』。
その韓国公演の初日を見て、出演者に取材するために
先月韓国に行って来ました。

これはゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」を、
韓国がオリジナルミュージカルとして誕生させた、
韓国の創作ミュージカルです。
2000年に初演を迎えて以来、
何度も再演されている大人気の演目なんです。

この取材内容やレポートは
『ウェルテルの恋』プレスツアーリポート チョン・ドンソク編

『ウェルテルの恋』プレスツアーリポート キム・ダヒョン編

をご参照ください。

で、ちょっとだけ先にこちらでも。

これまで日本にやってきた韓国ミュージカルは
どうしても集客を考えてK-POPアイドルが
キャストに入っているものでした。

韓国の歌手は基本的に歌が上手いですから、
アイドルといっても彼らもまずまず上手いのですが、
やはりミュージカルは歌と演技と舞台への慣れが物を言いますし、
歌唱法も異なりますから、その点においては少々弱いと言うのが
正直なところでした。

でもほんまもんの、ミュージカルがメインです!という
ミュージカル俳優たちが演じる、
「これぞ!韓国ミュージカル!」というものは、
歌の巧さが際立っていて、声の力強さや透明感に
感動させられるのです。

 

そこで、今回の『ウェルテルの恋』は、日本の観客に
まさに「これぞ!」という韓国ミュージカルの
真の魅力を感じてもらおうというもので、
ミュージカルスターだけで勝負しようという試みなのです。
その主催者のあっぱれな志に拍手を送りたいです!

チケット価格も先日の『ジャック・ザ・リッパー』は
一番いい席が1万6千円と
目玉が飛び出そうな高額でしたが、
『ウェルテルの恋』は値段も抑え目の9800円です。

しかも、チケットぴあで今月8日までの早割先行予約をすれば
9000円になるそうです。


主演は、ダブルキャストです。
『1年に12人の男』とか『王と私』、
『乾パン先生とこんぺいとう』など、ドラマにも出ている、
今や、押しも押されぬミュージカルスターになったキム・ダヒョンさんと

声楽科出身のミュージカル界の期待の新鋭チョン・ドンソクさんです。

二人はそれぞれ
ミュージカル界のウォン・ビン
ミュージカル界のカン・ドンウォン などとも呼ばれている美男子で、
いずれ‘王子’の雰囲気をたたえた気品ある俳優さんです。

 

『ウェルテルの恋』は、
青年ウェルテルの激しい片想いの顛末を描いた作品で、
胸が高鳴るような愛の訪れ、
受け入れてもらえない苦しさ、
切ないと言う言葉では足らないような狂おしい思い。
それらが美しいメロディーとともに綴られていくミュージカルです。

乞うご期待!

 

(2012年11月04日執筆)