韓流ソムリエ 田代親世の韓国エンタメナビゲート

＜ドラマ概要＞

『ずっと、会いたい』『人魚姫』『アヒョン洞の奥様』など、
中毒性のあるドラマを生み出すことで知られる
脚本家のイム・ソンハンが手がけたドラマで、
とにかくおもしろく、見始めたら止まりません！
その独特な世界観にはまること受け合いです。

“理想のお婿さん候補”イ・テゴンや、
たおやかで憂いがあるユン・ジョンヒら
出演者は放送当時新人でしたが、
このドラマを通じて一躍人気者になりました。

メイクアップアーチストのジャギョン（ユン・ジョンヒ）は
義理の母親と弟の3人暮らし。
その義理の母の弟で戸籍上は叔父にあたる
人気俳優のチョンハ（チョ・ヨヌ）と交際していましたが、
家族の猛反対で愛をあきらめることに。

そんな傷心の彼女と親しくなる中年女性（ハン・ヘスク）。
実は彼女はジャギョンの生き別れになった生みの母で、
母親だと名乗らずに、
自分の再婚相手の息子である好青年のワンモ（イ・テゴン）と
ジャギョンを結婚させて
堂々と娘にしてしまおうと考えていたのでした。

そんな思惑を知らずにジャギョンは
縁あってニュースキャスターに抜擢されたワンモのメイク担当となり、
ワンモの母親の自然なプッシュもあって
２人は次第に惹かれ合うようになっていくのでした。

＜見どころ&感想＞

複雑な過去をもつ母親が、
図らずも捨ててしまった実の娘と再婚家の義理の息子という
若い２人を意図してくっつけようとして
折々で仕掛けていきながら、
ことがうまく運ぶようにと「神様～」と
祈るのがタイトルになっています。

そして、その若い男女が
お互いをだんだん好きになっていく過程が面白くて、
「うまくいってほしい！」と見逃せない展開です。

継母から虐げられているジャギョンが
ただおとなしいだけの女性でなく
しぶとく言い返したりするのも小気味よく、
ワンモ役のイ・テゴンの現実感のある好青年っぷりも好ましいです。

セリフのあちこちに
ドラマの内容とは関係のない健康豆知識が出てきたり、
セリフには出て来るのに最後まで一度も姿を見せない人物がいたり、
やたらと主人公たちの妄想シーンが多いのも特徴で、
その妙な魅力から離れられなくなります。

50話の予定で始まりましたが、視聴率が高く、
延長につぐ延長で最終的には85話までになりました。
お母さん役のハン・ヘスクはSBS演技大賞を受賞しました。