韓流ソムリエ 田代親世の韓国エンタメナビゲート

『タルジャの春』は、３３歳の‘負け犬’タルジャが、恋に仕事にがんばる姿を描く、３０代女性の青春物語とでもいえそうな、爽快で前向きな気持ちになれるハッピーなロマンチックラブコメディーです。

失敗と挫折の連続だった２０代。男性からの親切を運命の恋と錯覚していたうぶな２０代。２、３年働いて結婚退社しようと思っていたのに、いつのまにか三十路を超え、キャリアバリバリのたくましき３３歳になっていたオ・タルジャ（チェリム）…。

でも、仕事はできても心は乙女。ろくな恋愛経験もないせいで、いまだ恋愛ド素人。そんな彼女の前に、遊び人の同僚（コン・ヒョンジン）、６歳年下の生意気なイケメン（イ・ミンギ）、そして妻のいるジェントルマン（イ・ヒョヌ）が現れて、タルジャはとまどいながらも恋に進んでいきます。

テレビショッピング会社を舞台に、３０代女性としてのプライドを持って仕事に取り組む姿や、恋に悩み、傷つく姿が描かれていきますが、同じ女性として、心当たりがありすぎて少々痛くもありますが、でもいとおしくて、共感できる、愛すべきドラマになっています。

チェリム演じるヒロインが可愛らしくも凛々しくて、イ・ミンギが『がんばれ！クムスン』とは全然違ったキャラクターで、タルジャを包み込んでいこうとする年下男をセクシーに演じて、思わず恋せずにはいられない年上キラーぶりを発揮しています。強力お勧めのラブコメです。

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