韓流ソムリエ 田代親世の韓国エンタメナビゲート

『マンホール～不思議な国のピル～』は、
主演ジェジュンの軍除隊後復帰作。
片想いの恋を実らせるため、
過去と現代を行き来する青年の奮闘を描いた
ファンタジック・ラブコメディーです。

28歳のボン・ピル（ジェジュン）は
幼なじみのスジン（ユイ）に長年片想い中。
就職浪人の身ゆえ告白も出来ずにウダウダしているうちに
スジンは1週間後にほかの男性と結婚式を迎えることに。

未練いっぱいでなんとか彼女の結婚を阻止したいボン・ピルは、
なぜかマンホールに吸い込まれ、
なんと高校時代にタイムスリップしてしまいます。

そしてもう一度、スジンとの高校時代を追体験していくのでした。

このドラマのタイムスリップは、自分の意志とは無関係に
時代を行ったり来たりするというところがポイントです。

最初は高校時代に飛ぶのですが、その次はまた別の時期に、
そしてそのまた別の時期に～という具合に。

そしてタイムスリップできる時間が限られているので、
いつもスジンといい感じになったところで
マンホールに吸い込まれてしまって、
次の時には過去が塗り替えられていたり、
はたまたリセットされていたりと不規則な変化を遂げていきます。

マンホールを抜けるたびにボン・ピルの恰好も状況も違っているので、
今度は何？どうなってるの？と、
見ていて気になるし楽しみになっていきます。

ジェジュンが、はしゃいだり落ち込んだり
すねたり必死になったりと、
等身大の青年の喜怒哀楽を熱演していて、
アーティストとしてのカッコよさとはまた違う人間臭さが
すごく新鮮です！

序盤はフリーターなので、
ジャージにサンダルにクタっとしたTシャツという冴えない姿ですが、
他にも高校の制服やアロハシャツ、スーツ、エプロン姿に警察官姿と、
コスプレのように様々な格好を見せてくれるのもお楽しみのひとつです。

ファンタジーラブコメでコミカル色が強いスタートですが、
11話くらいから
どんどんサスペンスタッチのハラハラの展開になって、
警察官となったジェジュンが愛するスジンを守るため
どんどんかっこよくなって活躍していきます。

四苦八苦するボン・ピルが一生懸命でコミカルではありますが、

毎回タイムスリップするたびに浮かび上がってくるのは、
思い合っていながらも上手く向き合えない
歯がゆい２人の10年愛です。
そんな2人の切ない想いや気のいい仲間たちとの友情にも
じんわりほっこりする作品です。

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