ドラマ解説

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タイトル 砂時計
韓国放送年 1995年 全24話
演出 キム・ジョンハク
脚本 ソン・ジナ
出演 チェ・ミンス、パク・サンウォン、コ・ヒョンジョン

【 ドラマ紹介 】

『砂時計』は韓国ドラマの金字塔で、韓国民のあいだで語り継がれている不朽の名作です。
1970年代から80年代の激動の韓国近現代を背景に、暗鬱な時代を生きた若者の痛みと愛、葛藤を描いたドラマです。
高校時代の親友同士が、同じ女性を愛し、一人は検事に一人は裏社会へと大きく道を違えていくのですが、この時代に、そう生きざるを得なかった人々の人間ドラマが骨太に格調高く描かれています。

主人公は、高校時代からの同級生パク・テス(チェ・ミンス扮)とカン・ウソク(パク・サンウォン扮)。テスは、その昔父親がパルチザンだったという理由で陸軍士官学校の試験に落ち、そのことに絶望した母親までをも事故で失い裏の世界に入ることになります。一方のウソクは、貧しいながらも正し生き方をしようとする父親の望みで、法律の道を進むことを人生の目標にします。
そんな二人の前に登場するのがカジノの大立て者を父に持ちながらも学生運動に身を投じる激しさを持った女性ヘリン(コ・ヒョンジョン扮)でした。3人は青春のひとときを楽しむのですが、ソウルの春や光州闘争など、この時代韓国内を吹き荒れた社会運動を経て彼らの道は大きく分かれていきます。

テスとウソクの友情、そしてテスとヘリンの愛憎が描かれていきますが、最後は抗争の果てに相手方を殺してしまったテスと担当検事のウソクが法廷で相まみえることになります。
韓国ではこのドラマの放送時間には飲み屋がガラガラになったほど、老若男女に人気を博しました。
韓国民ならずとも、時代が分けた2人の人生に自分たちの来し方を照らし合わせ、のめりこんでいくことでしょう。

乙女心としては、ヒロインにつき従い、彼女のよき理解者でもあるボディーガードのストイックな愛も大きな見どころのひとつです。
演じたイ・ジョンジェの静謐で美しいたたずまいは絶品!
この、愛を隠して静かに彼女を守り続けるストイックな演技で、韓国中の女性がイ・ジョンジェに恋をしたそうな。これでイ・ジョンジェには‘永遠のボディーガード’と称号がつけられました。

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