ドラマ解説
強力おすすめ
タイトル | 完璧な恋人に出会う方法 |
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韓国放送年 | 2007年 全20話 |
演出 | チョ・ナムグク |
脚本 | チョン・ジウ |
出演 | ペ・ドゥナ キム・スンウ パク・シフ ワン・ジヘ |
【 ドラマ紹介 】
『完璧な恋人に出会う方法』は、4人の男女が織りなしていくラブ・サスペンスドラマです。キム・スンウ、ペ・ドゥナという映画でも活躍している豪華な顔ぶれなので、彼らのラブストーリーかと思いきや、ふたを開けてみれば御曹司を演じたパク・シフに落ちるドラマになっています。
元ツバメで、ご近所の奥様方から大人気のキム・スンウ演じる30代半ばの大学講師と、彼のご近所さんであるペ・ドゥナ扮する建設会社の秘書。建設会社の御曹司と、御曹司の婚約者、という4人の男女が主軸をなしていきますが、1話から殺人事件が起こったり、そこから飛んで、カンボジアにみんなで旅行に行ったりと、2話まで見ても、コメディーなのかミステリーなのか、「このドラマはいったいどこへ向かっていく の?」と最初はつかみどころがありません。でも、2話から建設会社の御曹司パク・シフが登場すると空気が変わり、そのうちペ・ドゥナとパク・シフの切々たる愛の話になっていくのです。
特に神経質で憂いのある貴公子キャラのパク・シフがとにかく魅力的。クールで人間味のなかった男がペ・ドゥナ演じる秘書に出会って少しずつ硬さがほどけていくさまに胸がキュンとさせられます。細身のスーツがぴっちり似合い、スッとした瞳から流れる一筋の涙がこれまた美しい。そんな彼が「僕を捨てないで…」というものだから、母性本能もくすぐられます。
一方のペ・ドゥナは、いつもどこかアンニュイでつかみどころのない女性というイメージでしたが、ここでは恋に落ちたものすごくかわいい女性になっています。日陰のような不憫な恋になっていき彼女がポロポロとこぼす涙が宝石のようで胸に響きます。彼女を見守るスチャンを演じたキム・ スンウもさすがの演技巧者で切ない男心を好演しています。
ドラマのタイトルやイメージからコメディータッチのラブコメドラマが想像されますが、意外な展開を見せ、切ない愛に胸が痛くなります。そして、最後には一見バラバラに見えていた事柄が全部絡んでいくなど、脚本がとても巧みで、案の定、チョン・ジウ作家はその年の韓国放送作家協会「作家優秀賞」を受賞しました。ちなみに、チョン・ジウ作家がパク・シフを気に入って再びパク・シフを魅力的に見せる役を与えたのが『家門の栄光』です。
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