ドラマ解説
強力おすすめ
タイトル | ピアノ |
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韓国放送年 | 2001年 全16話 |
演出 | オ・ジョンロク |
脚本 | キム・ギュワン |
出演 | チョ・ジェヒョン チョ・ミンス コ・ス チョ・インソン キム・ハヌル |
【 ドラマ紹介 】
『ピアノ』は、刹那的に生きてきた一人のしがないチンピラが、知らずにできていた自分の子供と、愛する女性に出会うことで、人間として大きく変わっていく物語で、親子2代にわたって繰り広げられる家族の愛の物語です。
これは、チンピラ、オックァン(チョ・ジェヒョン)の、なさぬ仲の家族に向ける無償の愛が切なすぎて、号泣レベルで泣ける作品です。ひとつの出会いが、そして愛が、こんなにも人を変える力を持つのだということに感動させられます。
ただ、1・2話だけだとチンピラのドラマと勘違いしそうなので、我慢してでも3話まで見ることが必要かも。そこを過ぎれば、肩震わせ、嗚咽するほど泣かされてしまうでしょう。コミカルだけど温かく、どこかメルヘンぽくもあり。不思議な魅力に支配されます。
チンピラのオックァンは、一目ぼれした天女のようにあがめる女性ヘリム(チョ・ミンス)と、お互い連れ子同士で結婚します。けれど、幸せなときは短くてヘリムは亡くなってしまうのですが、そこからがこのドラマの本番です。「子供たちを立派に育てる」という亡き妻との約束を守り、オックァンは、自分の息子ジェス(コ・ス)を後回しにしてでも、妻の連れ子たちに無償の愛情を注ぐのですが、自分の母親を奪った憎い男と思っている義理の息子のギョンホ(チョ・インソン)は、オックァンに当てつけるように暴力団員になってしまい、さらには、ジェスと義理の娘スア(キム・ハヌル)の恋も切なく展開されていきます。
愛した人の愛した子供たちを、残された自分が全身全霊で愛しぬくと誓ったオックァン。どんなにつれなくされても子供たちに必死で愛情をぶつけ続けるオックァンの不格好な姿に涙があふれます。
憎みたいのに憎みきれず、愛しているのに愛せない。登場人物たちが皆どうにもならない思いを抱えてさまよう姿が胸に残る、珠玉の作品です。
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