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神様がくれた14日間

『神様がくれた14日間』は、誘拐事件で娘を殺された母親が、14日前にタイムスリップして、娘を救うべく奔走していくサスペンスドラマです。

子供を誘拐され、亡くしたヒロイン、スヒョン。彼女は絶望のあまり湖に身を投げますが、その時奇跡が起きて事件の14日前に時間が遡ります。しかも、同様に探偵のドンチャンもタイムスリップ。かつては伝説の刑事だったというドンチャンの協力を仰いで、スヒョンは、残酷な運命を変えるべく、見えない犯人相手に果敢に立ち向かっていきます。そのうち、単なる幼児誘拐事件と思われたものが、背後に隠された陰謀が絡み合っていることがわかってくるのでした。

緻密で緊迫したミステリーサスペンスで進んでいきながらも、その背景にはタイムスリップというファンタジーが存在しているという面白さ。犯人は誰で、何のためにスヒョンの娘を誘拐したのか。神は一体なんのために14日間をスヒョンに与えたのか。そしてスヒョンは運命を変えて娘を救うことができるのか。謎がいっぱいで、それを推理していく醍醐味があります。

人間関係が複雑に張り巡らされていて、次から次へと怪しい人物が浮上してくるので、もう誰のことも信じられません。そして刻々と‘その時’は迫ってくるという、毎回毎回ハラハラ・ドキドキの展開で、どんでん返しに次ぐどんでん返しなので片時も目が離せません。

イ・ボヨンは、すさまじい母性愛を、まさに体当たりで演じていて引き込まれます。『馬医』でお馴染みのチョ・スンウは、ヤサグレ探偵を演じているのですが、表向きの軽妙さと、その裏にある心の傷を見え隠れさせながら、ヒロインを信じてとことん助けていくナイトになっていくさまが胸キュンポイントです。この、絆を深めて真相に迫ってゆく二人の相棒ぶりがひとつの見所です。また、ノ・ミヌもミステリアスなアーティスト役で登場します。

ラストには「ええーっ」という衝撃を受けるのですが、最後まで見終わると必ず最初から再確認したくなるでしょう。

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