『私に乾杯～ヨジュの酒』は、日本の人気漫画「ワカコ酒」が原作の、仕事の疲れをおいしい料理と一杯のお酒で癒すヒーリング・グルメドラマです。
原作漫画ではヒロインが一人酒を楽しんでいくさまが描かれますが、韓国では女性が一人でお酒を飲むという習慣が無いので、おいしい料理とそれに合う一杯のお酒という組み合わせで自分だけの贅沢な時間を楽しもうというコンセプトに変えて視聴者に新たなライフスタイルを提案する形になっています。
社会人10年目のラ・ヨジュは、出版社で経済書を作る敏腕編集者。小うるさい上司、熱血営業マンの同僚、職場のお局様に、頼りない部下に囲まれて、日々の仕事に追われ、ストレスのたまる日々を送っています。そんな彼女の何よりの楽しみは、一日の締めくくりに一人でおいしいお酒と食事を堪能すること。
ホッとしたいときには心が落ち着く癒しめし。ふと母に甘えたくなった時には母の味をほうふつとさせる懐かしめし。頑張った日にはちょっと豪華なご褒美めし、などなど、ヒロインがその時々の心情に合った、お酒と料理を食べる喜びが伝わってきて、見ているほうも、一緒にストレスから解放されるような気になります。
食事を中心にしたグルメドラマは多々ありますが、『私に乾杯～ヨジュの酒』は、タイトルにあるように、食事と、そのメニューに合うお酒の組み合わせで主人公を癒してくれるのがポイント。ラストにはお酒にまつわる世界の識者の格言も紹介されます。また劇中に出てくるお店は実際に韓国にあるお店だそうなので、旅行に行ったときに探して行ってみるのも一興ですね。
普段の韓国ドラマが小説のようなものだとしたら、この作品は、随筆、エッセイのような、さらりとしながら味わいのあるドラマになっています。
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