ドラマ解説

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タイトル 蒼のピアニスト
韓国放送年 2012年 全30話
演出 チェ・ヨンフン
脚本 キム・スノク
出演 チュ・ジフン チ・チャンウク チェ・シラ チン・セヨン チョン・ウヌ

【 ドラマ紹介 】

『蒼のピアニスト』は、チュ・ジフン、チ・チャンウク主演、
美しきピアニストの兄弟が織りなしていく、激しい愛憎のドラマです。

大手楽器メーカーの社長夫人(チェ・シラ)は、
実の息子(チ・チャンウク)と、
夫がよそから連れてきた息子(チュ・ジフン)を
別け隔てなく育てている愛情深いできた女性。

でも実はそう見せかけながら、
表と裏の顔を使い分けている恐ろしい女性でした。

そんな母に育てられた二人の美しき兄弟が成長し、
母親の愛から始まって、初恋の相手の愛や、トップピアニストの座、
会社の後継者のポストをめぐって、ことごとく対立していきます。

母に愛されていると思いこんで成長してきた義理の息子を
チュ・ジフンが、
母の愛を感じられず、卑屈に育った実の息子をチ・チャンウクが演じ、
二人の母を、『インス大妃』などのチェ・シラが、
さすがの迫力で演じています。

『魔王』以来、久々のドラマ復帰作となるチュ・ジフンは、
今までの影を背負った役どころと違い、
人がよくて屈託のないキャラクターですが、
やがて愛し、愛されていると思っていた母への信頼が崩れ、
変わっていきます。

逆に、今まですごく好青年の役を演じてきたチ・チャンウクは、
屈折し、卑劣なこともしてしまうという身勝手な役を演じていて、
それぞれに従来のイメージとは違った演技を見せているのが
面白いところです。

さらに、兄弟たちの母親に復讐を誓っていく青年を、
『太陽の花嫁』で大注目の俳優チョン・ウヌが演じていて、
美男子度が非常に高いドラマになっています。

ストーリーのポイントは、
「ジホがいつ母の真意に気づくのか?」
そして気づいて以降は「どう復讐していくのか?」

というところなのですが、
とにかくチュ・ジフンは母や弟から
これでもかという仕打ちを受けるだけに、
憤怒、号泣、絶望、といった極限の感情表現を熱演しています。

『妻の誘惑』『天使の誘惑』など、息もつかせぬ、
これでもかという展開で見る者を引っ張るドラマを書いてきた
キム・スノク脚本家の作品だけに、
随所におおっとびっくりさせられる仕掛けが入ってきます。
この韓流ドラマならではのドロドロ具合を楽しんで下さい。

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・なんでもありのマクチャンドラマを楽しみたいなら
…『妻の誘惑』『天使の誘惑