ドラマ解説

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タイトル ミス・リプリー
韓国放送年 2011年 全16話
演出 キム・イソプ チェ・ウォンソク
脚本 キム・ソニョン
出演 ユチョン イ・ダヘ キム・スンウ カン・ヘジョン チェ・ミョンギル

【 ドラマ紹介 】

『ミス・リプリー』は、『トキメキ☆成均館スキャンダル』で俳優としても大成功を収めたJYJのユチョンが現代劇に挑んだ、シリアスラブストーリーです。

『ミス・リプリー』は映画『太陽がいっぱい』の主人公の青年の名前、リプリーからつけられているタイトルだけあって、ヒロイン(イ・ダヘ)は不幸な境遇から学歴を詐称し、男たちを誘惑して成功の階段を上がっていこうと目論む女性。そしてそんな彼女を愛して翻弄されていくいふたりの男を中心に、ヒロインが重ねていく嘘の数々、秘密を知る者との駆け引きなどがスリリングに描かれていきます。

最近のドラマでは御曹司=ツンデレというキャラクターが多かったのですが、今回、ユチョンが演じる御曹司は、スマートで、いかにも育ちがいいという人物。それでいて堂々としていて仕事もできる、柔らかなカリスマを備えた青年という感じが新鮮でとても素敵です。そんな彼が険しい人生を送ってきたヒロインの過去を知らずに一目ぼれして、けんもほろろに扱われながらもめげずにさりげなくアタックしていく姿と、彼女に振り向いてもらって単純に喜ぶ姿。さらに、彼女への疑惑が芽生えて苦悩していく姿といった幅の広い変化を表現しています。

ふとついてしまった嘘をきっかけに、ヒロインが嘘の上塗りをしていく展開が面白く、その嘘がいつ、何が、どうやってバレていくのかという緊張感がドラマを引っ張っていきます。

キム・スンウが『ホテリアー』以来10年ぶりにホテルマンに扮し、慎重かつ仕事には大胆で、危機管理能力に優れているという役柄で、渋くて深みのある大人の魅力がビシビシ伝わってきます。この二人の男性の、一方は大きな愛でヒロインを包み込もうとし、一方は若く情熱的な愛で守っていこうとする形をちがえた愛が見どころです。

 

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