ドラマ解説

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タイトル いばらの花
韓国放送年 2013年 全120話
演出 キム・ドヒョン キム・ガラム
脚本 イ・ホング
出演 チャン・シニョン カン・ギョンジュン ソ・ドヨン

【 ドラマ紹介 】

『いばらの花』は、これまた見始めたら止まらない復讐ドラマです。

『太陽の花嫁』でおなじみのチャン・シニョンが、清純可憐な明るい女性と、色香で男たちを惑わすファム・ファタールとを演じ分けています。
女優を夢見てまさにその夢が花開こうとしていた幸せの絶頂で、ある金持ち一家によって地獄に突き落とされた女性(チャン・シニョン)。可憐で純粋だった女性は、女優への夢も、父も母も、挙句にお腹の子供まで奪われてしまいます。復讐することだけに生きる意味を見出し、7年後、ファム・ファタール、ジェニファーとなって、かつて自分にひどいことをした者たちの前に現れるのですが、そこに、ソ・ドヨン演じる、目的を同じくする復讐のパートナーが加わって、用意周到に進めてきた復讐をじわりじわりと展開していきます。

このドラマの面白さは、ヒロインが、憎い復讐相手たちが自分にハマるように色仕掛けで仕向けていくところと、憎かったはずの相手(カン・キョンジュン)に芽生えてしまう複雑な情が見え隠れしていくことです。そして、クールな復讐の同伴者だったのに、体を張ってまで敵の懐に入り込んでいくヒロインを見るのが辛くなっていく男心といった、人物たちの複雑な愛の心理が働いていくところです。

カン・キョンジュンがヒロインの敵となるケダモノ御曹司を演じていますが、ジェニファーとして生まれ変わったヒロインへの愛には一途で切実で、なかなか素敵なので、見ていくうちに、つい悪い人だったということを忘れて同情してしまいます。

この作品が気に入った人は

・主人公が別人物となって悪人たちに復讐をする話を見るなら
○マクチャン系…『妻の誘惑』『天使の誘惑』
『その女が恐ろしい~屈辱と復讐の果てに~』
○秀作系…『グリーンローズ』『復活