映画解説

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タイトル 怪盗ホン・ギルドン一族
韓国公開年 2009年
出演者 イ・ボムス キム・スロ イ・シヨン ソン・ドンイル
監督 チョン・ヨンギ

【 映画紹介 】

『怪盗ホン・ギルドン一族』は、韓国人なら誰もが知っている朝鮮時代の有名な義賊、ホン・ギルドンの子孫の家族が活躍するアクションコメディーです。
父親は教授、母親は家庭的な主婦、長男は高校の音楽教師で、次男は高校生。
一見ごく平凡なホン一家には裏の顔がありました。
それは、朝鮮時代の有名な義賊、ホン・ギルドンの末裔で、
貪欲な金持ちから金品を奪って貧しい人々に分け与えよ…というご先祖様の意志を代々継ぐべく、泥棒稼業をしていたのでした。
そんな彼らの最近のターゲットは証券会社の会長で、財界を牛耳る黒幕的人物。
作戦を立て、実行に移そうとするものの、同じく会長を狙っている検事の存在が浮かび上がってきます。しかもその検事は、なんとホン一家の長男が交際している同僚の女性教師の兄で、彼らは正体を知られそうな危機に陥るのでした。
古典小説『ホン・ギルドン伝』の主人公、ホン・ギルドンは、マンガやドラマなど多くの媒体で描かれてきましたが、本作品は、その子孫が現代に生きていたら~という奇抜な想像力を元に企画されました。

監督は、『家門の危機』シリーズや『ワンス・アポン・ア・タイム』のチョン・ヨンギ監督の作品だけに、愉快な笑いとカタルシスが得られる痛快な娯楽作になっています。
主演はイ・ボムスで、昼は優雅にピアノを奏でるような音楽教師、夜は神出鬼没の泥棒。さっそうとした身のこなし、軽快なアクションに、抑えた演技が、まさにヒーローで、かっこいいです。
アクの強い演技が得意なキム・スロが歪んだ権力者を演じ、『ポセイドン』などのイ・シヨンが、パワフルなコメディエンヌぶりを発揮。また熱血検事を演じたソン・ドンイルが笑いを誘います。

 

tashiro

主演のイ・ボムスは体のボディーラインがそのまま出てしまうぴっちりしたボディースーツを着る役だったため、普段よりも更に過酷なトレーニングで体を絞りました。加えて2ヶ月間、ご飯を一切食べず、サラダだけを食べてメリハリのある筋肉質の体に作り上げたということで、その努力のかいあって、小柄ながらも、ピシっとしたかっこいいヒーローになっていましたね。韓国映画ってなんてドラマチックなんでしょう。それではまたお目にかかります。