『相棒 シティ・オブ・バイオレンス』は、『クライングフィスト』などのリュ・スンワン監督が、制作・監督・脚本・主演の4役をこなしたド迫力アクション映画です。
幼なじみが殺されたと聞いた刑事が10年ぶりに故郷を訪れてみると、そこには土地開発を巡って地元ヤクザの悪の手が伸びていました。友の死の真相を探るため、昔馴染みの地元の友人と一緒に事件の解明に迫っていくうちに、意外な真相が見えてきて、友の復讐のため、戦いに挑んで行くのでした。
それまでもアクションにこだわって作品を撮り続けてきたリュ・スンワン監督が、「CGやカメラの動きでごまかしたりしない本物のアクション映画を撮りたかった」というだけに、これでもかーというくらいのバリバリのリアルアクションが展開されます。
ものすごく大変なアクションが要求されるだけに、スターに頼るのではなく、自らと、韓国ナンバーワンのアクション監督で俳優でもあるチョン・ドゥホンと2人で演じることにしたという野心作です。
シナリオも自分で書いて自分で演じているので、‘役者にこんなことをさせたら悪いなあ’などと気にする必要もなく、より過激に、より自由に作ることが出来たそうです。
身体を張ったアクションのすごさに留まらず、昔の親友同士が敵対していく人間ドラマの面白さや、スタイリッシュでセンスのいい編集も斬新で、監督曰く、最も自分らしい映画だそうです。
『オンエアー』などのイ・ボムスが、小柄な体にカリスマを漂わせる憎らしさいっぱいの演技で大韓民国映画大賞、春史(チュンサ)大賞映画祭で男優助演賞、大鐘賞(テジョン)で国内人気賞に輝きました。
それでは、リュ・スンワン監督の渾身のアクション・娯楽作品をどうぞご覧下さい。
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