映画解説
タイトル | 初恋のアルバム~人魚姫のいた島 |
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韓国公開年 | 2004年 |
出演者 | チョン・ドヨン パク・ヘイル コ・ドゥシム イ・ソンギュン |
監督 | パク・フンシク |
【 映画紹介 】
『初恋のアルバム~人魚姫のいた島』は、娘が、自分の両親の若き日のロマンスを見ることになるというファンタジー映画です。
郵便局に勤めているナヨン(チョン・ドヨン)の母(コ・ドゥシム)は、あかすりの仕事をし、がさつで所かまわず唾を吐くのがクセのたくましい、典型的なおばさん。気弱な父は知り合いの借金を被ってしまう始末で、母はいつも父につらく当たるようになっています。そんな両親の姿に嫌気が差しているナヨンは結婚に自信が持てず、恋人との結婚にも踏み切れないでいました。
ある日、父親が病気を苦にして突然家出してしまい、ナヨンは父を探すため、両親の故郷の島に出かけるのでした。そこで出会ったのは、なんと、20歳の母と若き父の姿。そしてナヨンの目の前で両親の初々しくも純粋な恋物語が展開されていきます。
美しい済州島の牛島(ウド)を舞台に、母親の胸躍る初恋の輝きと、母と子のストーリーがじんわりと胸にしみこんできます。
『スキャンダル』『若者のひなた』などでおなじみのチョン・ドヨンが20歳の母と現在の娘の二役をこなし、自然で見事な別人になりきっています。海女のシーンもすべて自ら演じ、この作品で大韓民国映画賞主演女優賞を獲得。実際にも済州島出身で知られる母親役のコ・ドゥシムも同じく助演女優賞を受賞しました。
『殺人の追憶』『菊花の香り~世界で一番愛された人』などのパク・ヘイルが島の好青年をすがすがしく演じています。チョン・ドヨンの恋人役で『千年の愛』にも出ているイ・ソンギュンも登場します。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞作です。
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映画の最初に「私の母へ…」と献辞があるように、パク・フンシク監督は、苦労してきて、幸せな表情をみたことがない、自分の母親のことを思い、そんな母の幸せなころを取り戻してあげたいという気持ちで、父親を物語りに入れ込んで母親にプレゼントしようと思ったのだそうです。映画の中でチョン・ドヨン演じていたヒロインが監督の分身になるそうです。 若き日の父親役を演じたパク・ヘイルは逆に、この作品に出たことで、父と自分との関係を見直すきっかけになったと言っていました。