映画解説

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タイトル ARAHANアラハン
韓国公開年 2004年
出演者 リュ・スンボム ユン・ソイ アン・ソンギ チョン・ドゥホン
監督 リュ・スンワン

【 映画紹介 】

『ARAHANアラハン』は、さえない青年がカンフーの使い手として成長していく姿を描いたアクション・エンターテインメント作品です。

熱意はあるものの、けんかにはめっぽう弱いさえない警察官のサンファン(リュ・スンボム)は、ある日偶然にカンフー・マスターたちに出会い、実はものすごく強い‘気’の持ち主だという素質を認められます。そんなマスターたちの勧めで、単純にけんかに強くなりたいという力への憧れから、サンファンの地道な修行の日々が始まります。

そんな時、ダークサイドに落ちてしまった、かつてのカンフー・マスターたちの仲間が邪悪な力をもって復活。「アラハン」と呼ばれる、最高の悟りに達した、世の中をおさめる力を持つ存在になるべく、マスターたちに戦いを挑んできます。果たしてサンファンは修行によって、その志までも学ぶことが出来るのか、そして、悪の力を倒してアラハンになれるのでしょうか?

監督は、韓国のタランティーノと称される『クライング・フィスト』のリュ・スンワン。「スパイダーマン」張りに、人間が林立するビルの合間を飛び移るシーンが出てくるなど、韓流とカンフーをかけ合わせた勢いのあるカンフーアクション映画になっています。

主演は、監督の実の弟のリュ・スンボム。そしてヒロインは、本作が映画デビューとなる、ドラマ『愛してると云って』のユン・ソイ。またアン・ソンギがヒロインの父親役で登場し、アクションにも挑戦しています。また悪役に、この映画のアクション監督でもあるチョン・ドゥホンが自ら出演しています。

 

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ヒロインを演じているユン・ソイは、この映画に出るには剣術とワイヤーアクションは必須事項ということで、撮影前に3ヶ月間、アクションスクールで毎日6時間にわたって特別指導を受けながら、キックにジャンプ、ワイヤーアクションの訓練を行ったそうです。そして、彼女はこの『アラハン』でのアクション演技が認められ、俳優シン・ヒョンジュンの推薦で武侠アクション時代劇の『無影剣』の女剣士役に抜擢されました。
韓国では本格的なアクションも演技もこなせる女優はそう多くないので貴重な存在なんですね。