映画解説

映画解説一覧に戻る

おすすめ

タイトル 超能力者
韓国公開年 2010年
出演者 カン・ドンウォン コ・ス チョン・ウンチェ チェ・ドンムン
監督 キム・ミンソク

【 映画紹介 】

『超能力者』は、目で人を操る力を持つ男と、その力が及ばない男との対決を描いたSFアクションスリラーです。

幼い頃から目で人を操る不思議な力を持ち、その力で父を殺し、母親から殺されそうになった少年は母のもとを去ります。それから20年後、孤独に成長した彼(カン・ドンウォン)は、日々フィギュアを作りながら、お金に困るとお金のあるところに行って超能力で少額のお金を出させて暮らしていました。いつものように質屋に入って、店員を操りお金をもらおうとしたところ、新入社員となったばかりの男(コ・ス)がそれを阻みます。自分の力が通じない相手との出会いが、ひっそりと暮らしていたこの超能力青年の闘争本能に火をつけてしまうのでした。果たして、出会うべきではなかった2人の勝負の結末はどうなるのでしょうか?

メガホンをとったのは、『グエムル』『グッド・バッド・ウィアード』などの演出部にいたキム・ミンソク監督で、彼のデビュー作です。

主演はカン・ドンウォンとコ・スという若手美男俳優の2トップ。カン・ドンウォンは、目で人を操るだけに、大きな目を妖しく光らせ威圧感のある目ジカラで迫ってきます。

ヒョロリとして手足が長いカン・ドンウォンの姿自体が、この作品では不気味さを醸し出しています。一方のコ・スは、一見平凡な純朴青年だったのに、超能力者と出会ったことで彼と戦うという自分の使命を見い出し、満身創痍になりながらも執拗に超能力者を追いかけその力を封じようとします。

トルコとガーナ出身の2人の外国人がコ・スの仲良しの仕事仲間としてキャスティングされていますが、それが緊張感のある作品の中でいい味を出しています。

tashiro

ラストにびっくりなのですが、結局、イム代理も脅威の回復力を持つ超能力者だった…ということなんでしょうね。
この『超能力者』は日本で『MONSTERZ―モンスターズ』というタイトルでリメイクされました。カン・ドンウォンの役を藤原竜也が、コ・スの役を山田孝之が演じ、『リング』などで知られる中田秀夫監督がメガホンを取り、韓国版とは違う展開の結末になっています。