映画解説
強力おすすめ
タイトル | 7級公務員 |
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韓国公開年 | 2009年 |
出演者 | カン・ジファン キム・ハヌル リュ・スンリョン |
監督 | シン・テラ |
【 映画紹介 】
『7級公務員』は、情報部員同士の男女がお互いに身分を隠しながら巻き起こるスパイ・アクション・ラブコメディーです。
敏腕情報部員の女は恋人にも本当のことが言えず、仕事のたびに嘘をついていたら、誠意がないと恋人から一方的に別れを言い渡されてしまいます。そうして泣く泣く別れた男女が3年ぶりに再会してみれば、今度は男の方も情報部員になっていて、互いに自分の身分を明かせないので、好きなのにどんどん誤解が誤解を生んでハプニングが起こっていきます。その状況のおかしさと、必死なのになんだか間が抜けている仕事ぶりなど、随所に笑いどころが出てきて、気軽に楽しめるエンターテインメント作品になっています。
『黒い家』のシン・テラ監督と、『チュノ』『逃亡者PLANB』などのドラマから『ワンスアポンタイム』などの映画まで幅広く活躍する脚本家チョン・ソンイル作家の作品です。
『映画は映画だ』で新人賞を総なめにしたカン・ジファンは、タフで荒々しいイメージから一転、かわいげのある多彩な魅力のある新人情報部員を演じ、‘かっこいいけどなんか笑える’というカン・ジファン独特の魅力を存分に振りまいていてはまり役です。そして、彼女のロマンチック・コメディーに外れ無しといわれるロマコメ女王のキム・ハヌルも今回は初めてのアクション演技にも挑戦して、ハードなコメディエンヌ役を熱演しています。
とにかくこの2人の職業的使命感と恋ごころがぶつかるやりとりがおもしろいので、大いに笑ってください。
韓国で公開当時、大ヒットした作品です。
カン・ジファンは役を立体的に表現するために、ジャスチャーなどに自分なりのアドリブをよく入れる人なのですが、今回の映画でも、主人公が緊張したときに出る手を握ったり開いたりする印象的なしぐさや、母親との電話での「ママの息子だよ」というセリフなど、随所にアドリブを入れて、それが余計に笑いを誘うことに成功していました。
小指を立てる仕草も、これまでの作品でも見られたトレードマークともいえる仕草で、これはファンと自分だけの秘密のジェスチャーなので、これからも演技に入れていくとファンに宣言していました。
ちなみに、本作品のシン・テラ監督とカン・ジファンは現在再びタッグを組んで、『チャ刑事』という映画も撮りました。刑事が捜査のためにスーパーモデルにならざるを得なくなるというアクションコメディーです。