映画解説

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タイトル 友引忌-ともびき-
韓国公開年 2000年
出演者 ユ・ジテ キム・ギュリ ハ・ジウォン チェ・ジョンユン ユ・ジュンサン
監督 アン・ビョンギ

【 映画紹介 】

『友引忌-ともびき-』は、かつての大学の映画サークルのメンバーが次々と不審な死を遂げていく、ホラーミステリー。

大学院生へジン(キム・ギュリ)のもとに、ある日、大学の映画サークルのメンバーだったソネ(チェ・ジョンユン)が2年ぶりに尋ねてきます。ソネはアメリカに行って音信普通になっていたのですが、恐怖におののいた顔で、同じサークルのメンバーだったギョンア(=ウンジュ)(ハ・ジウォン)が自分につきまとってくると訴えます。でもギョンアは2年前に自殺を遂げていました。

隠された事実があるのではないかとかつてのメンバーたちに会うヘジン。それがきっかけとなって悪夢のような出来事に悩まされるようになるメンバーたち。そんな中、次第にメンバーらの人間関係にも亀裂が入り、ひとり、また一人とメンバーたちが殺されていきます。やがて、仲間たちのあいだで封印していたギョンアが死んだ夜に秘密があることがわかってくるのでした・・・。

 

『ボイス』『コックリさん』などで韓国ホラーを国内外に印象付けたアン・ビョンギ監督のデビュー作です。

真相に迫っていく知的な大学院生には『女高怪談』『リベラ・メ』などのキム・ギュリ。不吉な少女には、『バリでの出来事』『ボイス』のハ・ジウォン。『オールド・ボーイ』のユ・ジテ、ドラマ『白夜』『グッバイ・マイラブ』などのユ・ジュンサンといった、現在活躍著しい俳優たちが勢ぞろいしています。

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すべては人間の仕業だったのか、それともギョンアの怨念がもたらしたものなのか、現実と人間の罪の意識による妄想とが混在となっており、それがまた恐怖を呼んでいました。
それにしてもハ・ジウォンの強烈な目力が恐かったですね。彼女はこの作品と、続く『ボイス』への出演でホラークイーンと呼ばれました。
アン・ビョンギ監督は大のホラーマニアですが、幼いときのエドガー・アラン・ポーの『黒猫』を読んで、いつか映画化したいと思っていたんだそうです。そんなことからデビュー作にも黒猫を登場させているのかもしれませんね。