映画解説

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強力おすすめ

タイトル 手紙
韓国公開年 1997年
出演者 チェ・ジンシル パク・シニャン チェ・ヨンミン
監督 イ・ジョングク

【 映画紹介 】

『手紙』は、美しく優しい夫婦愛を綴った、感動のラブストーリーです。

植物園の研究員の男と、大学院生の女性は駅でひょんな出会いをして幸せな結婚をします。そこには何も劇的なことはないけれど、お互いを思いやる気持ちは誰にも負けません。しかしその夫が病に倒れ先立ってしまいます。悲しみのあまり夫の後を追おうとする妻の元に、なぜかあの世に行ってしまった夫からの手紙が届き始め、妻は生きる気力を取り戻していくのでした。

チェ・ジンシルとパク・シニャン主演。97年の公開当時大ヒットした作品で、特にチェ・ジンシルは、この映画の成功で第2の全盛期を呼び込むことになりました。童話の中の主人公のように可愛らしいチェ・ジンシルがここにいます。

チェ・ジンシルは青龍賞で、パク・シニャンは百想芸術大賞などでそれぞれ人気スター賞を受賞。またパク・シニャンは映画評論家協会賞などで新人賞も受賞しました。

内容も演出もオーソドックスかもしれませんが、丁寧でてらいのないストレートさが心地よく、やさしさに、二人の愛の姿に、泣かされる作品です。

tashiro

最初の方で、パク・シニャンがコインを投げて結婚するかどうかを決める場面で、ピンと来た方も多いのではないでしょうか。これは『冬のソナタ』の17話に引用されている場面です。ドラマで、ユジンが、昔ある映画で見たから私もやってみると言ってコインを投げるのですが、チュンサンから止められて、あれはどっちにしても表が出るようにコインを張り合わせてあったんだよと説明するシーンがで出きます。その昔の映画というのが、この『手紙』なんですね。大ヒットした有名な映画だからこそ、何の説明もなしに引用しても韓国の視聴者はみんなわかっていたわけです。
この『手紙』は2004年にタイでリメイクされ、そのタイ版『レター~僕を忘れないで』は日本でも公開されました。