最後の約束(原題『11番目のママ』) – 田代親世の韓国エンタメナビゲート

映画解説

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タイトル 最後の約束(原題『11番目のママ』)
韓国公開年 2007年
出演者 キム・ヘス リュ・スンリョン キム・ヨンチャン ファン・ジョンミン
監督 キム・ジンソン

【 映画紹介 】

『最後の約束』は、人生に疲れた女性と母親のいない男の子の間に生まれる愛情を描いたヒューマンドラマです。

ろくでなしの父親と二人暮しの11歳の少年は、貧しい生活の中で家事も一人でこなしています。父親は季節ごとに違う女性を家に連れ込んではママと呼べといい、今度もまた11番目のママがやってきました。

大食いでぐうたらしている新しいママのやることなすことが気に食わない少年。最初は小さなことでぶつかってばかりいましたが、やがて少年もこの女性も、お互いに同じような心の傷を抱えていることに気がつくのでした。

不遇な女性が絶望的な状況の中で思いがけなく出会った少年。彼に必要とされることで彼女は初めて特別な‘愛’という感情を知ります。お互いに心を開いていく過程を淡々と追っていき、静かに涙腺が刺激される作品です。

堂々としたゴージャス美人というイメージの強いキム・へスが、化粧っけのない顔と、くしゃくしゃの髪で悪態もつくという破格的な変身をして、感性あふれる演技を見せています。少年役は『パリの恋人』などのキム・ヨンチャンです。

ほかに、『ファン・ジニ映画版』などのリュ・スンリョン。そして映画界のトップスターであるファン・ジョンミンが助演で出演しています。

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劇中キム・へス演じる女性がずっと聞いている曲は、歌手RUIことイ・スンチョルが2004年に発表した7枚目のアルバムに入っている「無情」という曲です。悲しみや孤独を感じさせる歌詞で、ヒロインの心情がよく反映されていました。
キム・へスは、シナリオをはじめて読んだ日に、あまりにも胸が痛くて一晩中涙を流してしまい、自分にオファーがあったシナリオではなかったそうですが、自ら出演を望んだそうです。そして、キム・ヘスが出演するのを聞いたファン・ジョンミンが、彼女が出るなら間違いない映画だとして助演で出演するに至りました。制作予算が低い映画でしたが、キム・ヘスをはじめとした出演陣が自らギャランティーを減らして、力をあわせて協力したそうです。それほどみんなの心を捉えた作品だったんですね。