映画解説

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タイトル マリンボーイ
韓国公開年 2009年
出演者 キム・ガンウ チョ・ジェヒョン パク・シヨン イ・ウォンジョン
監督 ユン・ジョンソク

【 映画紹介 】

『マリンボーイ』は、麻薬の‘運び屋’を任された青年が経験するクライムサスペンス映画です。

とばくで借金を背負った元国家代表水泳選手の男チョンス(キム・ガンウ)が、ある日麻薬ビジネスをしている大物ヤクザのカン社長(チョ・ジェヒョン)から、借金をチャラにする条件で、ある仕事にスカウトされます。その仕事とは、密輸が難しい新種の麻薬を、体の中に隠し持って海を泳いで運ぶ「マリンボーイ」と呼ばれる、命がけの運び屋の仕事でした。

大物ヤクザとマリンボーイの青年、そこに、いわくありげな魅力的な女性と麻薬取り締まり担当の刑事がかかわり、大きなミッションが動き出すのでした。

脚本と監督は、これが長編第一作となるユン・ジョンソク監督で、韓国初の海洋スリラーを標榜した作品です。

麻薬を泳いで運ぶ「マリンボーイ」という新鮮な素材を扱いながら、誰が誰を欺こうとしているのかが入り組んでいくスリリングな展開になっています。

キム・ガンウが、正しくて誠実な男のイメージを脱ぎさって、楽天的でコミカルなところのある人物に扮し、訓練を重ねて、水中アクションシーンも代役なしで挑みました。

チョ・ジェヒョンはカリスマを感じさせる人物を、パク・シヨンはミステリアスであると同時にかわいらしさのあるファムファタールを演じて、それぞれのキャラクターが光る作品になっています。

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キム・ガンウ演じるチョンスがユリのマンションを訪ねてきたとき、ユリがチョンスにいきなりキスしますが、あそこはチョンス役のキム・ガンウにも、スタッフにもみんな秘密にしてパク・シヨンが監督と2人だけの取り決めでやっただしぬけのキスシーンだったんだそうです。なので、突然のことにびっくりしているキム・ガンウの表情は演技ではなく、素の驚きが入っていたのではないでしょうか?