映画解説

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タイトル ダメ男の愛し方
韓国公開年 2006年
出演者 パク・コニョン キム・ヒョジン イ・キョン ムン・ジユン
監督 キム・ドンウク

【 映画紹介 】

今回お送りする『ダメ男の愛し方』は、ハチャメチャな不良教師と責任感の強い女教師が繰り広げるラブコメディーです。

仕事にも就かず、祖父の財産を当てにして遊び放題の男。見かねた祖父は2年間教師をやらなければ遺産をすべて社会に寄付してしまうぞと脅します。男はしぶしぶ教師として高校に赴任するのですが、使命感などさらさらなく、相変わらず適当でいい加減。そんな彼の前に、天敵のように現れたのが責任感の強い生活指導の女教師。当然のごとく、二人はことごとくぶつかっていきます。

正反対の男女が出会い、生徒たちの問題を通しながら距離を縮めていくというラブコメディーです。

学園ものに不良学生というのはよく登場しますが、いい加減な不良先生が主人公という発想の転換が新鮮な作品で、『ナンバー3』『世紀末』といったコメディー映画の助監督をしていたキム・ドンウク監督のデビュー作です。

パク・コニョンがずうずうしいのに憎めない遊び人に扮し、またキム・ヒョジンが初めてコメディーに挑戦。主演2人がイメージチェンジを試みた愉快で軽快なラブコメディーです。

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パク・コニョンはミュージカル俳優でもあるので、劇中で結婚式に歌う場面はさすがの歌声でしたね。一方のキム・ヒョジンも『誰にでも秘密がある』で上手に歌っていたように、本来歌はうまいので、劇中で音痴を演じるのが返って難しかったそうです。ちなみに、最後、テロップとともに流れていた映像は、二人の高校時代の場面を描いているそうで、二人は昔から縁があって、当時は立場が逆転していたという遊び心のシーンになっていました。