映画解説

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強力おすすめ

タイトル シラノ恋愛操作団
韓国公開年 2010年
出演者 オム・テウン イ・ミンジョン チェ・ダニエル パク・シネ ソン・セビョク
監督 キム・ヒョンシク

【 映画紹介 】

『シラノ恋愛操作団』は、恋に不慣れな人への恋愛指導をするプロ集団と、その依頼人が繰り広げるロマンチックラブストーリーです。

演技も辞さず、組織的なチームワークと綿密なシナリオで依頼人の恋愛をうまくいかせるエージェント、シラノ恋愛操作団。ある日訪れた依頼人のターゲットは、なんとエージェント代表と過去にいわくのある女性でした。果たしてこのミッション成功することができるのでしょうか?

恋愛がうまくできない自分に代わって完璧に愛を成就させてくれるエージェントがいたならば…という愉快な発想で始まる映画。タイトルにある「シラノ」とは、劇中でも紹介されますが、恋に奥手な美青年に代わってラブレターの代筆をしてあげる鼻の大きな男シラノを主人公にしたフランスの有名な戯曲『シラノ・ドベルジュラク』からきています。

脚本と監督は、『日が西から上るなら』の脚本をはじめ、『爆裂!野球団』『グァンシクの弟グァンテ』『スカウト』の監督など、ウェルメイド・ロマンチックコメディーの名手と言われる、キム・ヒョンシク監督です。本作は、250万人を超える観客を動員して、過去5年間で最もヒットしたロマンティック・ラブ・コメディとなりました。

キャストは、オム・テウン、イ・ミンジョン、チェ・ダニエル、パク・シネという新鮮で魅力あふれる4人の組み合わせで、彼らはそれぞれ、『善徳女王』『あなた笑って』『思いっきりハイキック』『美男<イケメン>ですね』とそれぞれがドラマで人気を博したばかりということもあり、この旬の4人がキャスティングされたことも映画の大きな魅力となっています。

注目は、最初の依頼人として登場する、独特のしゃべり口調で目を引くソン・セビョクです。昨年は本作品をはじめ、いくつもの作品に登場し、助演男優賞を総なめにした映画界期待の人物として急浮上している俳優です。

tashiro

実際にこんなに頼りになるエージェントがいてくれたら…と思わせてくれる楽しい映画でした。監督は「シラノ」のように、絶対に恋愛できないような男と美女が結ばれる形にしたいと思っていたので、チェ・ダニエルが演じた役は、当初40代の男性で、パク・チョルミンが演じることになっていたそうです。でもプロデューサーから若者同士の愛の方がいいとアドバイスされ、外見上はモテそうなのに、性格的に恋愛はからきしダメな若い男という風に発想を転換して、現在の形になりました。その甲斐あってか、ロマンチックコメディーはもう受けないとささやかれていた韓国映画界に久々にヒットをもたらしたラブコメとなりました。