映画解説

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タイトル ワンダフル・ラジオ
韓国公開年 2012年
出演者 イ・ジョンジン イ・ミンジョン イ・グァンス チョン・ユミ
監督 クォン・チリン

【 映画紹介 】

『ワンダフル・ラジオ』は、廃止の危機に陥ったラジオ番組を巡る、DJとプロデューサーが繰り広げるラブコメディーです。

昔は大人気アイドル、でも今は落ち目のタレント、シン・ジナ(イ・ミンジョン)。唯一の仕事が「ワンダフルラジオ」というラジオの生放送番組のDJでした。でもその番組も打ち切りが検討されてしまいます。そこで聴取率を上げるべく投入されたプロデューサー(イ・ジョンジン)は生意気で硬派な男。2人は衝突しながらも、なんとか新たな企画を立ち上げてうまくいくように見えたのですが、予想外の出来事が起きてしまうのでした。

タレント、ライバル、マネージャー、プロデューサーに放送作家、事務所の代表など、一つの番組をめぐって集まる様々な人々が織りなす興味津々な人間模様。実際に人気ラジオ番組を手がけているSBSラジオの現職プロデューサー(イ・ジェイクPD)が脚本を書いているので、放送業界の細かなあれこれがリアルにコミカルに描き出されています。監督は、『シングルズ』『お熱いのがお好き』などのクォン・チリン監督がメガホンを取りました。

キュートな魅力のイ・ミンジョンが、少々口が悪い、落ち目だけど相変わらず強気なタレントに扮して、自身の歌声も披露しています。イ・ジョンジンは生意気なプロデューサー役、そしてバラエティー『ランニングマン』などでもお馴染みのイ・グァンスが頼りないマネージャー役で笑わせます。ラジオ番組が舞台だけに、韓国で知られる名曲がいくつも登場します。

tashiro

クライマックスで、プロデューサーは愛するジナのために自分の仕事も投げ打つ気概を見せますが、このアイデアは、演じたイ・ジョンジンが出したものだったとか。それだけ、ロマンチストなんですね。
芸能界が舞台だけに、実は、実際の歌手やタレントが特別ゲストとして劇中、たくさん出演していたのですが、何人お分かりになったでしょうか(イ・スンファン、キム・ジョングク、ゲリー、カルト、キム・テウォン…)。なので、韓国芸能界を知っていれば知っているほど、楽しめる作品でした。